投信を高い時に買って安い時に売る人たち、「稲妻が輝く瞬間」も逃す

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「株なんて安い時に買って、高い時に売れば簡単に儲かる」とよく言われますが、現実はそう簡単にはいかないようです。

下記のグラフは、米国の過去20年間の株式投信への資金流入と相場を表したものです。棒グラフが資金流入、折れ線グラフが S&P500 の12か月リターンです。


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ウォール街のランダム・ウォーカー 原著第11版 より引用)


まず、ぱっと見で山の形が似ています。

これは、相場が上がるのに合わせて投資家が株式投信を買い進め、相場が下がるのに合わせて売却しているためだと思われます。

なにが、「株なんて安い時に買って、高い時に売れば簡単に儲かる」なものですか。むしろ、まったく逆で、投資家全体としては株式投信を「高い時に買って、安い時に売っている」のです。

これでは、儲かるものも儲かりません。

次に、2008年頃をご覧ください。この深い谷……そうです、リーマン・ショックです。

投資家たちは上空前の大暴落に合わせて、一気に投信を売却しました。それでも多くの投資家たちが、大きな損失を抱え、世の中は悲観一色となりました。(余談ですが、この頃は当ブログにも酷い中傷が数多く寄せられました)

ところが、翌2009年に相場が急反転します。折れ線グラフのS&P500の12か月リターンは、マイナス40%超から一気にプラス40%超にリバウンド、跳ね上がりました。まさに、「稲妻が輝く瞬間」です。

ここで投資家たちは、例によって投信を買いはじめたのかと思いきや、相場に懲りてしまったのか、世の中の悲観が深すぎたのか、相場が急上昇しているのに一向に買いません。

今までずっと相場に合わせて売買してきたのに、よりにもよって、「稲妻が輝く瞬間」を、指をくわえて見ていただけだったのです。

こうして、投信を高い時に買って、安い時に売る投資家たちは、利益は小さいのに損失は大きい「利小損大」が決定的なものになってしまいました。

ちなみに、これらのリターンの低下を、上記グラフの引用元である「ウォール街のランダム・ウォーカー 原著第11版」では、「タイミング・ペナルティ」と呼んでいます。

繰り返しになりますが、投資家全体は、投信を高い時に買って安い時に売っています。

世の中の雰囲気に合わせてなんとなく売買していると、自分もそうなってしまいかねないことは、いつも頭の片隅に置いておきたいです。なぜなら、自分も投資家全体の一部なのですから。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。




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