投信が繰上償還になったときの振る舞い方についての質問に回答

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投信が繰上償還になったときの振る舞い方について、読者の方から質問をいただきました。


件名:償還になったときの振る舞い方。

 いつも楽しく読ませていただいています。
 断捨離で懐かしい物が、の関連ブログとして、投資信託が償還になった時の話が出てきました。
 このたびマネックス証券で積み立てていたダイワのMMFが償還になります。MMFなのでこのまま償還を待とうかと思うのですが、株式などのファンドだった場合、売った方がいいんでしょうか、それとも償還まで待って、別のファンド買い直したほうがいいのでしょうか。
 特に利益が出てしまうときなど、税制上何か違いがあるのでしょうか。
 数々の償還を乗り越えてきた水瀬さんのご意見があったらぜひ伺いたいです。


2016/05/08 のブログ記事「断舎離してたらインデックス投資にまつわる懐かしいものが」とそのリンク先の記事を読んでくださったのですね。ありがとうございます。

たしかに、私は過去に数々の取扱廃止や繰上償還にあってきました。まず、10年前当時の決意は、以下のブログ記事に書いてあります。

  • 日本においては、どんなに吟味・厳選しても、外国株式インデックスファンドの途中償還・金融機関の取り扱い廃止は、今後も起こり得る。
  • 一生安定的に付き合える外国株式インデックスファンドを選べるという考えを捨て、その時々で最も低コストのものを選んで淡々と投資する。
  • 途中償還・金融機関の取り扱い廃止があっても、感情を殺して、積み立て先を素早く切り替える(極力ファンド売却はしない)。
  • しかしながら、途中償還・金融機関の取り扱い廃止時は、その都度、利用者としてしっかりと不満の声を表明し、外国株式インデックスファンドの発展に繋げる一助とする。(本ブログ記事もその一環)
2006/06/05 外国株式インデックスファンド放浪記(その6)より引用



繰り返される繰上償還・取扱廃止に対して、チベットスナギツネのような、冷たい目と心で対応していたようです(笑)

photo20160511_0.jpg
出典:prtimes.jp


しかし、あれから10年。インデックス投資環境は変わりました(良い方向に)。現在では、繰上償還や取扱廃止の心配はそれほどなくなっているように思います。

繰上償還や取扱廃止になったとしても、よほど特殊なインデックスファンドでなければ、同様の代替インデックスファンドが存在しているだろうし、複数の販売会社で取り扱っていることが多いと思われます。

その上で、もし、現在自分が繰上償還にあったら、売却するか繰上償還を待つか?という観点での回答を付け加えておきたいと思います。

ご質問の税制面については、売却しても繰上償還を待っても、特に損得の違いはないと思います。

特に、運用している口座がDCやNISAなどの非課税口座なら、暇な時に適当に売却すると思います。課税口座の場合は、売却による課税で運用資産が減るのをできるだけ避けるため、なるべく損益が±0%に近いところを狙うかもしれません(そういう「タイミング狙い」が奏功するとは限りませんが…)。

しかし、別の視点で、「信託財産留保額」が繰上償還される投信に設定されている場合は要注意です。

繰上償還前に売却すると信託財産留保額を取られてしまいますが、繰上償還を待てば、信託財産留保額は取られません。その分、余計なダメージは避けられると思います。

いずれにしても、投信の繰上償還・取扱廃止は、投資家に長期投資を中断させ、予期せぬタイミングでの売買と損益確定(場合によっては課税による運用資金の減少)を強いることになり、たいへん迷惑な話です。

繰上償還をした運用会社や取扱廃止をした販売会社には、利用者としてしっかりと不満の声を届けることも、今後の投資環境の改善に向けた、個人投資家の大切な振る舞いのひとつだと私は考えます。

長くなりましたが、回答は以上です。


※情報の正確性には最大限配慮しているつもりではありますが、実際に繰上償還・取扱廃止に対する投資判断をされる際には、ご自身の責任において、直接証券会社等にご確認ください。
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