「百貨店積み立て」は投資ではなく消費と考えるとスッキリする

水瀬ケンイチ

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不景気になると新聞や雑誌でたびたび取り上げられる「○○百貨店友の会」(百貨店積み立て)について、良記事がありましたので取り上げます。



年利15%?「百貨店積み立て」は本当にお得か | 知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

「一般的に百貨店の積み立てというのは、毎月1万円ずつを1年間積み立てていくと、終了後に積立合計額の12万円に1万円が上乗せされて13万円分の金券などがもらえるという仕組み」(上記記事より引用)です。

上記記事の要点を私なりにひとことでまとめると、「百貨店積み立ては年利が高い金融商品ではなく、むしろ百貨店でお金を使う方向に行く」ということです。

お金の重要な性質のひとつとして「交換の手段」があります。これは、経済社会の中で提供されている様々な財やサービスとお金を交換できるということです。

百貨店積み立ては、使用用途がその百貨店に限られており、「交換の手段」が大幅に制限されてしまいます。

記事は、その百貨店のヘビーユーザーならメリットがあるということを言っていますが、これは大人の事情(百貨店やそのファンへの配慮)だと個人的には考えます。

ふつうは、個人のニーズというものは時期や年齢とともにどんどん変化していくものです。たとえば、老後の生活に「百貨店でしか物を買えない縛り」があったら、どんなに暮らしにくいでしょうか。

その百貨店に使用用途が制限される点は、積み立てのような継続的かつ長期的な営みとは、本来、相性が悪いものだと思います。

低金利だマイナス金利だという言葉に踊らされて、単に金利の高さだけで金融商品として飛びついてしまうと、将来痛い目にあう可能性があるという記事の主張には大いに賛同します。

百貨店積み立ては、投資ではなく消費であると心得るとスッキリすると思います。

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Posted by水瀬ケンイチ