ボーグルさん、ぜひ「インデックスファンドの時代」の続編を!

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本日届いたバンガード・ニュースレターに、バンガード創業者のジョン・C・ボーグル(ジャック・ボーグル)が投信業界に入って65周年というお知らせがありました。

祝65周年:ジャック・ボーグル、65年の投資人生|バンガード・インベストメンツ・ジャパン

おめでとうございます! もし、ボーグル氏がバンガードを立ち上げていなければ、インデックスファンドという金融商品はこの世に登場しなかったかもしれません。それくらい、個人投資家に対するすごい功績があるかただと思います。

上記ニュースレターにもありますが、ボーグル氏は、世界初のインデックスファンドであるバンガード・ファースト・インデックス・インベストメント・トラスト(S&P500指数に連動するインデックスファンド)を作りました。このインデックスファンドは後に、投資の世界に革命を引き起こすことになります。

当時アクティブファンドしか存在しなかった世の中では、インデックスファンドは、当初の数年は鳴かず飛ばずの時代が続きます。「市場平均と連動する」というコンセプトが受け入れられなかったといいます。

しかし、確定拠出年金(DC)の浸透とともに、インデックスファンドの良さがじわじわと広がり、純資産額がどんどん大きくなります。

「ファンド保有者がバンガード社の株主にもなる」というユニークな組織構造もあって、ファンド保有者のメリットが運用コストの引き下げという形で実現します。純資産額の拡大にともない運用コストがどんどん下がっていきます。

純資産が集まる

運用コストが下がる

さらに純資産が集まる

さらに運用コストが下がる

この循環は、毎年毎年エクスペンスレシオが低下するという形で今日まで続いており、まさに「正のスパイラル」となっています。

このバンガードの投資哲学や理念は、「インデックス・ファンドの時代―アメリカにおける資産運用の新潮流」(ジョン・C. ボーグル著)に詳しくまとめられています。

日本のレポートでは、論理的背景も含め、日本証券経済研究所のレポート「発足から40年を迎えるインデックスファンド —その軌跡と今後の展開—」が詳しいです。(該当ブログ記事はこちら

初めて「インデックスファンドの時代」を読んだ時、衝撃を受けたのを覚えています。昔、まだ個別株投資をしていた時に、初めて「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)を読んだ時と同じくらいの衝撃でした。

私自身の書評記事の一部をあらためて引用させていただきます。

475ページの分厚い本ですが、少しでもバンガードに興味を持つ者ならば、読む価値は十分にあります。前半はインデックスファンドの優位性についてしっかり検証されており、それはそれで読むに値するのですが、なにより、後半は丸々、バンガードという運用会社の投資哲学とその歩みについて書かれています。

ボーグルの卒業論文、会社の立ち上げ、まさかの解雇、当時のミューチャルファンドの問題点、企業構造の革新、「ボーグルの愚行」と揶揄、認可されるまでの苦難、抵抗勢力との戦い、地道な啓発活動、やがて顧客からの支持が集まり始める、直販への移行、401kの浸透とともに成長、そして純資産の拡大とともにどんどんコストを引き下げていく……。

その歴史を見れば、バンガードという運用会社が、最初から順風満帆でさっそうと超低コスト商品をひっさげて登場したわけではないことが分かると思います。そして、何が現在のバンガードを作ったのか、その一貫した「投資哲学」が、本書の中にはギッシリと詰まっています。

例えば、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」や、海外ETFの「VT」「VWO」などを通じて、バンガードのお世話になっているインデックス投資家は、一度読んで損はない一冊だと思います。きっと、ますますバンガードのことが好きになるでしょう。


ただ、本書が日本で発売されたのが2000年10月です。その後、米国ではITバブルの崩壊があり、リーマン・ショックがありました。

大きな暴落のたびに、市場平均と連動して頭絡するインデックスファンドには大きな批判が寄せられました。しかし、その度にバンガードのインデックスファンド力強く回復・上昇して、現在に至っています。

ボーグル氏には、ぜひ、「インデックスファンドの時代」の続編(もしくは改訂版)を出してほしいと思います。

起業当時の情熱はそのままに、積み上げてきた実績のデータをたくさん盛り込んで、より説得力のある本にしてほしい。もし、ボーグル氏の執筆が厳しいのであれば、バンガードの理念を引き継いでいるCEOのビル・マクナブ氏に書いていただくのもよいと思います。

バンガードの成功は、低コストな商品に投資家の資金が集まることは、運用会社と投資家にとってWin-Winになり得るという証明になっていると思います。

日本においても、周回遅れですが、確定拠出年金が拡大しはじめました。また、運用会社においても、受託者責任を明確に表明しインデックスファンドの低コスト化をすすめる会社がいくつか出てきました。

今こそ、あらためてバンガードの理念を、日本の個人投資家に、いやむしろ投資が趣味でも仕事でもない一般の日本人に、広く知ってもらいたいと切に願います。

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