公的年金運用から個人投資家が学ぶべきこと
水瀬ケンイチ

公的年金運用から個人投資家が学ぶべきことに関する良記事がありました。
公的年金を運用するGPIFが行なっている長期の国際分散投資について書かれています。
公的年金の長期の運用成績、資産配分比率の違いが資産に与える影響、リバランスを行なっていること、資産全体の8割をインデックス型の運用をしていること、アクティブ型運用はインデックス型に対して負け越していること等が紹介されています。
そして、私たち個人投資家が参考にして学べることへと話は進みます。
個人はインデックス型を中心にすること、金利上昇に備えて「個人向け国債 変動10」がよいこと、株価急落時の売却はリバランスの狙いと逆行すること、一時的な損失にも耐えられない人は株式の割合を低めにしておくのが得策であると書かれています。
すべて同意で、まさに「我が意を得たり」です。
公的年金の損失「金額」だけを見て鬼の首を取ったように叩くメディアが多いなか、専門家への取材コメントとデータを用いて、冷静かつ有用なアドバイスを個人投資家に対して示してくれています。
個人投資家に人気がある日本株のデイトレード、FX、不動産への投資など、世の中には様々な投資手法がありますし、あってよいと思います。
しかし、国民の大切な年金原資を手堅く運用する手法がそれらではなく、長期投資、国際分散投資、インデックス投資であることにはそれなりの合理的理由があると考えるのが自然だと思います。
<追記> 2016/08/14
本日、NIKKEI STYLE にも掲載され、こちらは無料で全文読めるので追記。
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