ご自身では投資していなかった山崎元氏、ついにVTを購入

水瀬ケンイチ

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楽天証券のコラムで山崎元氏が、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」に約600万円投資したと語っています。



第282回 ETFカンファレンスでお話ししたこと | 山崎元「ホンネの投資教室」 | 楽天証券

山崎氏といえば、資産運用本をたくさん書き、以前は大学でも資産運用論を教えていましたが、ポジショントークを疑われたくないという理由で、ながらく(おそらく楽天証券入社以降)ご自身では投資をしていない旨をよしとしていました。

ここへきて、「世界の株式に広く投資する(日本株は8%程度)VTであれば、これを持ったままであることが筆者にとって合理的な投資になりうるので、筆者はこのポジションを売り買いする必要がありません。また、世界の株式が投資対象なので、筆者の発言が所謂「ポジション・トーク」になる可能性はごくごく(全く無視できるくらい)小さい」とのことから、VTへの投資に踏み切られたようです。

私は、たとえ素朴と言われようが幼稚と言われようが、自分がすすめる方法で自己資金を投資していることは、いち個人投資家として、ひとつの評価ポイントではあると思っています。

昔、橘玲氏の名著「臆病者のための株入門 (文春新書)」を読みすすめて、そこですすめられている投資法(インデックス投資そのものですが)と考え方に「これはすごい!」と感銘を受けました。

ところが、あとがきで、「最後にお断りしておくと、私自身はここで述べたような『合理的な投資法』を実践しているわけではない。ひとには、正しくないことをする自由もあるからだ」とあり、心底ガックリきたのは私だけではないはずです。お金を出して本を買った読者というのは、そんなものなのです。(あとがきでガックリきても本編は名著です。念のため^^)

もちろん、自己資金を投資しているかどうか「だけ」で、主張を信じる/信じないを判断するわけではないですし、世の中のすべての投資情報はポジショントークであり「要注意」ではあります。

しかしながら、世の中には、本当は良いと思っていないにもかかわらず、金融機関からの手数料に目がくらみ、無責任な煽り系おすすめ情報を垂れ流す輩も一定数います。それよりは、多少なりとも自己資金を投資している方が、その面では信用できそうだと感じます。

投資先についても、「VT」のように全世界の株式時価総額比率どおりに幅広く投資するETFであれば、ポジショントークを気にする必要はそれほどないと思われます。

結局、何を信じるかは情報の受け取り側の判断に委ねられます。今回の山崎氏の判断は、情報の受け取り側にとって好感が持てると私は感じますが、皆さまはいかがでしょうか。

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Posted by水瀬ケンイチ