インデックスファンドの信託報酬の引き下げ競争、ありがたや

水瀬ケンイチ

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日本経済新聞で、インデックスファンドの信託報酬の引き下げ競争がとりあげられています。



数字が語る行く年来る年(3)0.01% 投信手数料の差 「最安以外は選ばれない」 :日本経済新聞

三井住友アセットマネジメント「三井住友DCインデックスシリーズ」、ニッセイアセットマネジメント「換金・購入手数料なしシリーズ」、大和証券投資信託委託「iFreeシリーズ」、アセットマネジメントOne「たわらノーロードシリーズ」など、昨秋のいわゆる「投信コスト革命」について、まとめられています。

投信コスト革命はなぜ起きたのか、理由を考えると、直接的なきっかけはたしかに三井住友アセットのDC専用ファンドの一般販売にありました。

その背景にも、いくつかの要因が重なっていたと思います。

個人投資家の高齢化、投信業界に対する金融当局の指導(高コスト投信の回転売買による手数料稼ぎへの睨み)、フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)という考え方の盛り上がり、確定拠出年金の拡大による低コストファンドへのニーズの高まりなど。(投信ブロガーの後押しも1ミリくらいは影響したかもしれません)

このような運用会社間の健全なコスト競争は、私たち個人投資家にとって大歓迎です。おかげで、超・低コストなインデックスファンドを、複数の選択肢の中から自由に選べるというありがたい投資環境になりました。

ふつうに運用されていれば、低コストなインデックスファンドが相対的に好成績(ベンチマークにきっちりと連動)になる可能性が高いはずです。あとは、きちんと運用されているかが勝負の分かれ目です。

先月、コスト最安クラスだったニッセイ外国株式インデックスファンドに、ピンポイントではあるもののベンチマークとの乖離が大きくなる失敗があったように、他の競合ファンドでも運用の質が問われてくると思います。

とはいえ、インデックスファンドなのに販売手数料あり、信託報酬1%以上、すぐに繰り上げ償還される、各アセットクラスのファンドがひとつの証券会社で揃わないといった、ひと昔前の投資環境と比べたら、夢のような環境なわけです。

現在のインデックスファンドの勝負は、どれを選んでもハイレベル、いわば「頂上決戦」みたいなものです。インデックスファンドの信託報酬の引き下げ競争、ありがたや。

当ブログでは、主要な低コスト・インデックスファンドの運用状況を、定期的(四半期ごと)に比較・分析した記事をまとめています(該当記事)。次回は2017年1月に更新予定です。

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Posted by水瀬ケンイチ