NISAで利益確定をして課税口座で購入し直すという方法は有効か?

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ブログにいただいたご質問に自分なりに回答します。今回は、少額投資非課税制度(NISA)口座での利益確定についてのご質問です。

件名:NISAの出口戦略について

水瀬さんの著書に触発されてインデックス投資を開始し,1年になるものです.
その後,自分なりに投資本やインデックス投資家さんのブログで勉強していく中で,NISA運用に対する疑問点が出てきましたので,質問させていただきます.

現在NISA枠を利用して,日本株:先進国株:新興国株=15:75:10のアセットアロケーションで毎月積み立てを行なっています.
積立投資は運用途中で開始価格より低下して含み損が出たとしても,その間に口数を稼ぐことで,長期的には元値まで戻らなくても利益を出すことが可能な投資法と理解しております.
一方で,最終的に利益を出すためには,最終売却時にある程度の価格上昇をしていることが前提かと思います.
NISAの場合は5年での総合口座への移行が決定しているため,5年経過時点で利益が出ているとは限りません.
そのため,NISA期間中に株価の上昇トレンド(現在のトランプラリーのような)が来た時に一旦利益を確定し,同時に同じ投信を総合口座で購入し直すという戦略(NISAから総合口座へのリレー投資)は有効なのでしょうか?

この度の「積立NISA」制度の決定で,NISAの恒久化が期待薄になったかと考え,質問させていただいた次第です.
水瀬さんのご意見をお聞かせいただければ幸いです.

(ブログのメールフォームからいただいたご質問より)



ご質問の趣旨は、「NISA口座において非課税期間中に株価が上昇した場合に、利益確定をして、課税口座で購入し直すという方法は有効か?」ということだと理解しました。

結論から申し上げると、「有効かどうかは、非課税期間終了時になってみないとわからない」と私は考えます。

何をもって「有効」とするかにもよるのですが、非課税期間いっぱいまで保有して課税口座に払い出された時の非課税額と、途中売却&課税口座で買い直した時の非課税額を比べて、明らかに途中売却した方が非課税額が大きい場合に「有効」だということができると私は思います。

現在はトランプラリーで上昇トレンドだと言われていますが、もし、今後も株価上昇が続くなら、いま利益確定するのはもったいないですし、今後は株価が下落するなら、いま利益確定するのが正解です。

しかし、毎年、エコノミストやアナリストなどのプロですら株価予測が当たらないのを見てもわかるとおり、将来の株価動向が確実にわかる人など誰もいないのだというのが現実です。

NISAで「必ず有利になる方法」を探すということは、言い換えれば、「5年後に必ず儲かっている方法」を探すことです。もし、そんな方法が存在すれば、NISAなど関係なく世界中の資金が殺到してみんな億万長者になれるでしょうが、実際にはそんな方法はないので、いくら探しても答えは出ないはずです。

だから、ご質問についての回答は、「有効かどうかは、非課税期間終了時になってみないとわからない」ということになります。あまりおもしろくない回答で申し訳ありません。

☆☆☆

蛇足になりますが、現在のNISAの制度は、非課税期間終了時点で利益が出た場合に非課税という大きなメリットがある一方で、損失になった場合には課税口座の資産との損益通算ができなかったり、時価で課税口座に払い出されてしまう(将来の課税金額が大きくなってしまう)など、課税口座での損失よりもさらに大きなデメリットがあります。

平たく言うと、儲かる方向にも損する方向にも、ブースト(加速)がかかるイメージです。

なので、たとえ結果的にもったいないことになってしまうかもしれなくても、いま利益があるうちに途中売却して非課税メリットを確定しておきたいと考える人は、ふだんバイ&ホールド戦略をとっているインデックス投資家の中にもいるようです。(上記のとおり、それが有利かどうかは現時点ではわかりません)

私自身は途中売却するつもりはありませんが、バイ&ホールド戦略の長期投資家に短期売買を検討させるような現在のNISAの制度、いかがなものかと思います。引き続き、非課税期間の恒久化を求めていきたいと思います。


<特に関連が深い過去記事>
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー流「NISAの考え方のキモ」 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)



※情報の正確性には最大限配慮していますが、個人の考えに基づき回答していますので、誤解や曲解がある可能性もあります。いわずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします。

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