投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016発表。第1位はなんと三連覇!表彰式ではサプライズも

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(写真提供: 投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2016 Facebookページ)

2017年1月14日、渋谷のTKPシダックスカルチャーホールで、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」が発表されました。

私も表彰式に行ってきました。会場には、たくさんの投信ブロガーが集まっていました。東京だけでなく、北海道から、山形から、名古屋から、大阪から、神戸から……まさに全国から投信ブロガー大集結です。マスコミや業界関係者も集まり、熱気あふれる雰囲気の中、イベントははじまりました。

今回、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」が10周年ということで、工夫をこらした内容になっていました。

まず、のっけからサプライズでなんと、金融庁長官 森信親氏からのメッセージが読み上げられました。メッセージは以下のとおり。

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」の開催によせて

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」の開催にあたり一言ご挨拶を申し上げます。

 皆様もご存知のとおり、日本の家計金融資産は、現在では1,700兆円を超えるに至りました。
 我が国において高齢化や人口の減少が進む中、長年にわたり蓄積された資産を安定的に増やしていくことは、より重要な課題となっています。
 しかし、現状では、かつてない低金利の中にありながら、家計金融資産の過半が預金に置かれており、そこから得られるリターンは極めて低い状況です。

 なぜ日本人の間で投資による資産形成が普及していないのかを考えてみると、その理由のひとつに、「投資の成功体験」が広く共有されてこなかったこと、が挙げられると思います。
 その背景には、金融商品を提供する金融機関が、手数料収入の獲得を重視するあまり、そのときどきの流行に乗ったテーマ型で売りやすい投資信託や過度に仕組みが複雑な商品の組成・販売に注力し、かつ、そうした商品の短期・回転売買を勧めてきたことなどがあるのではないでしょうか。
 しかし、プロの投資家ではない個人がそうした商品の売買のタイミングを見極めることは難しいことです。また、仮にうまくタイミングが合って値上がりしたとしても、そこから高い手数料を支払っていては、満足のいく投資リターンは期待できません。
むしろ、積立により投資の時間軸を分散させつつ、良質で投資対象が分散された投資信託への投資を長期に継続していくことが、成功体験につながるのではないでしょうか。

 金融庁では、家計の安定的な資産形成に資するため、投資リテラシーの向上や「積立NISA」の創設・普及を通じて少額からの長期・積立・分散投資を後押しするとともに、金融機関に対しては、顧客本位の業務運営、いわゆるフィデューシャリ―・デューティーの確立・定着を図るべく、取組みを進めていきます。
 また、金融機関の行動や組成・販売する商品を顧客にとってより見えやすく、わかりやすくすることで、投資商品の質や金融機関の取組みが顧客から正当に評価され、より良い商品や取組みが自ずと顧客に選択されていくメカニズムを構築していきたいと考えています。
同時に、良質な投資商品を普及させる上で、投資家自身が投資信託の質の向上に向けた取組みを進めていくことは、とても有意義だと考えます。皆様には、投資を行う顧客の目線に立って、投資商品を客観的・公平に評価し、広く発信していく運動を更に深化させていただければ幸いです。

 最後になりましたが、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」の益々のご発展を祈念いたしますとともに、今後とも、金融行政に対し、個人投資家の皆様からの忌憚なきご意見を頂戴できますよう、この場を借りてお願い申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。


2017年1月14日
金融庁長官 森 信親

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016 公式サイトより


熱い長文メッセージじゃないですか!!

しかも、私たち投信ブロガーが、日頃から書いている日本の投信や金融業界の課題についての主張を、サポートする内容になっていて、心強い限りです。

森長官が有意義だとおっしゃる、「良質な投資商品を普及させる上で、投資家自身が投資信託の質の向上に向けた取組みを進めていくこと」を、今後もバリバリやっていきたいと鼻息を荒くしたところです。


第一部 投資信託 これまでの10年、これからの10年


実行委員長のrenny氏とエムアット氏のトークセッションで、このアワードの歴史を、当時の受賞ファンドとともに振り返っていきました。

個人的な感想として、受賞ファンドも、いまは名前が変わってしまったようなファンドが続々出てきてなつかしい気持ちでいっぱいに。

また、アワードの規模も、最初はrennyさんの個人ブログ内企画で、発表もブログで発表していただけでした。授賞式を、個人投資家の投資イベント「インデックス投資ナイト」内で行うようになり、だんだんと投票ブロガーが増えていき、授賞式も独立、今回のようなイベントホールで行うようにまでなり、立派になっていったようです。

過去すべての回で投票している自分としてもなにか嬉しい感じですね。

トークの流れについては詳細な素晴らしいレポートを、ブロガーのすぱいくさんがアップしてくれているので、そちらをご参照ください。

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016 表彰式の現地速報【第一部 投資信託 これまでの10年、これからの10年】




第二部 「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」


タキシード姿のインデックス投資アドバイザー カン・チュンド氏と、華やかな着物姿のファイナンシャルジャーナリスト竹川美奈子氏の司会で、いよいよ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」が発表です。まずは結果から。

順位
ファンド名/運用会社 ポイント
1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント 146
2位 たわらノーロード先進国株式/アセットマネジメントOne 55
3位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT)/ザ・バンガード・グループ・インク 42
4位 iFree 8資産バランス/大和証券投資信託委託 36
5位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/セゾン投信 35
6位 ひふみ投信/レオス・キャピタルワークス 30
7位 ひふみプラス/レオス・キャピタルワークス 25
8位 世界株式インデックスファンド/三井住友トラスト・アセットマネジメント 23
9位 <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント 21
10位 セゾン資産形成の達人ファンド/セゾン投信 20
特別賞 ひふみシリーズ(ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金)/レオス・キャピタルワークス


「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が3年連続第1位となりました。おめでとうございます!!

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(写真提供: 投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2016 Facebookページ)

個人的には、自分も投資しているし、“超”低コストで良いファンドだと思うのですが、昨年11月のトランプ・ショック時のベンチマークとの乖離が問題になっていたので、今年3連覇は難しいんじゃないだろうかと思っていました。

ところが、フタを開けてみたら、トリプルスコアの差をつけて、ぶっちぎりの1位でした。

投信ブロガーのコメントとして、2回の信託報酬引き下げを評価する声が多かったようです。やはり、既存のファンドの信託報酬を引き下げるというアクションは、投信ブロガーの琴線に触れるのでしょうね。

一方、「ベンチマークとの乖離が生じた問題については再発防止に努めていただきたい」とチクリと刺しているコメントもあり、さすがよく見てるなぁと感心した面も。

私が投票したのは「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT)」でしたが、残念ながら昨年と同じ第3位でした。まわりはすっかり投信ばかりになり、海外ETFのランクインはこれ1本だけでした。いわゆる「投信コスト革命」後は、ETFではなく投信でも十分低コストになってきているという状況を反映しているのだと思います。

それから、「特別賞」という枠が今回初めて設けられました。「ひふみシリーズ」は3本のファンドがすべて同じマザーファンドであり、得票数を合計すると第2位のファンドよりも多くなったことから、運営委員さんの総意で決めたとのこと。なるほど。

発表の流れや受賞者のご挨拶については、前出のすぱいくさんがこちらも詳細なレポートをアップしてくれているので、そちらをご参照ください。

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016 表彰式の第二部 結果発表の速報



おわりに


森長官のサプライズメッセージからはじまり、たいへん盛り上がった表彰式でした。このような意義のあるアワードを毎年開催してくれている運営委員やボランティアの皆さまに感謝します。私も投票を続けていく所存です。

証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」という本アワードの理念に賛同される投信ブロガーさんは、ぜひ来年、このアワードに投票してみてはいかがでしょうか。

表彰式の後は、登壇者や投信ブロガーたちとの懇親会で深夜まで呑んだくれたわけですが、それはまた別のお話。(゚∀゚)


<追記> 2017/01/16 7:45
今朝、このアワードが日本経済新聞のWEB版に掲載されていました。

「個人が選ぶベスト投信」発表、森金融庁長官も激励  :日本経済新聞


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