投信の信託報酬が運用成績をどれだけ押し下げているかを自社サイトで開示する!?

水瀬ケンイチ

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カブドットコム証券とSBI証券が、投信の信託報酬が運用成績をどれだけ押し下げているかを自社サイトで開示するですと!?



投信「見える化」の波 ネット証券、手数料と成績一目で/大手運用各社、資料読みやすさ磨く :日本経済新聞


信託報酬は、通常「年率○%」という形で表示されますが、実際には、年率○%の日割りで、日々のリターンからほんの少しずつ差し引かれます。なので、投資家からすると気づきづらいものです。

逆に、金融機関側からすると、投資家に気づかれないように取れる手数料ということになります。

しかし、前回の記事、ファンドマネージャー歴25年間のベテラン「手数料に無関心の人に、いいファンドマネージャーはいませんでした」 でも書いたとおり、投資のリターンは不確実ですが、コストは確実です。

今までは、「毎月もらえる分配金」や「分配金を除くベンチマーク」といった、目くらましを全面に押し立てておけば投資家に気づかれなかった、運用コストがリターンに与える悪影響を可視化していくことには、大きな意義があると思います。

有志の投信ブロガーが、一部の投信の信託報酬や実質コストを比較する情報を発信してきましたが、それも、運用コストがリターンに与える悪影響を可視化するひとつの手法だったように思います。

これまで、投信の販売会社や運用会社が、あまり積極的に情報発信してこなかった運用コストについて、もし本当に自社サイトでわかりやすく開示するということであれば、個人投資家としてまさに隔世の感があります。

ただし、ただし。上記の情報は日経新聞の事前情報に過ぎません。

最近の日経新聞は、どういうわけか投信に関する公式発表前の事前情報(特に無記名の記事)の質が悪く、記事内容を額面どおりに受け取ると読者がバカを見るケースが散見されるため、自分の目で確認できるようになるまでは若干の猜疑心をもって見ています。

もちろん金融機関には頑張ってもらいたいですが、その取り組みをいい加減な憶測記事で混乱させるような報道はしないよう、新聞社にも頑張ってもらいたいと思います。

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Posted by水瀬ケンイチ