モーニングスターでDC、SMA、ETFを対象にしたら4ツ星以上が約5割にアップ
水瀬ケンイチ

モーニングスターのレーティング対象が2017年1月末から拡充され、従来対象外であったDC(確定拠出型年金)専用ファンド、SMA(ラップ向け)専用ファンド、ETFが対象となりました。
その結果、どうなったかというと……

(出所:モーニングスター [ MSレーティング情報|DC、SMA、ETF合計607本に新規レーティング、約5割が4ツ星以上 2017-2-17 ])
全ファンドのうち、4ツ星以上のファンドが占める比率が、約3割から約5割にアップしました。
DC、SMA、ETFに高レーティングなファンドが多数あったことになります。では、なぜDC、SMA、ETFに高レーティングなファンドが多いのか。上記グラフを引用したモーニングスターのコラムでは、こう分析しています。
DC、SMA、ETFは一般的な投信に比べて総じてコストが低く、特に長期のパフォーマンスでプラスに働きやすいことなどから、高レーティングが相対的に多くなっている。
(出所:モーニングスター [ MSレーティング情報|DC、SMA、ETF合計607本に新規レーティング、約5割が4ツ星以上 2017-2-17 ])
やっぱりコストなんですね。
実際に、自分でもモーニングスターのファンド検索で、DC、SMA、ETFの高レーティングファンドにどんな銘柄があるのか確認してみました。(検索条件:[DC(確定拠出年金)区分][SMA(ラップ口座)区分][ETF区分]のみ)
すると、レーティング上位には、インデックスファンドやETFだけではなく、アクティブファンドも混じっていました。インデックスファンドの信託報酬は当然年0.X%(前半)のものばかり。アクティブファンドも信託報酬は1%以下か、超えてもせいぜい1.X%(前半)で、相対的に低いものが多い様子が確認できました。
モーニングスターのレーティング自体の是非はあるかもしれませんが、それでも、同じ評価条件のなかで、DC、SMA、ETFを加えると高レーティングファンドの比率が上がるという事実は、覚えておきたいと思います。
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