VT も VWO も VSS も! バンガードETFさらに6銘柄の経費率改定
水瀬ケンイチ

バンガードより、バンガードETF™・米国籍投信経費率改定のお知らせが出ています。
日本のインデックス投資家に人気の VT、VWO、VSSを含む6銘柄の経費率が改定されています。もちろん、“超”低コストです!
・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT)
経費率 年0.14% → 0.11%
・バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF (VWO)
経費率 年0.15% → 0.14%
・バンガード・FTSE・ヨーロッパETF (VGK)
経費率 年0.12% → 0.10%
・バンガード・FTSE・パシフィックETF (VPL)
経費率 年0.12% → 0.10%
・バンガード・トータル・インターナショナル・債券ETF(米ドルヘッジあり) (BNDX)
経費率 年0.14% → 0.12%
・バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF (VSS)
経費率 年0.17% → 0.13%
(出典:バンガードWEBサイト)
ただでさえ低い経費率が、さらに低くなっています。
特に、私も投資している VT は、これ1本で新興国を含む全世界の株式、しかも大型株だけでなく中小型株まで、まんべんなく投資できる便利なETFです。にもかかわらず、経費率が年0.11% で済むなんて、まったくスゴい世の中になったものです。
前回の記事でも書きましたが、バンガードは、ファンドの運用残高拡大にともなう利益を、経費率低下という形で顧客に還元してくれるため、投資家にとってたいへんありがたい状態になっています。
ただ、今回の経費率改定でバンガードは、「バンガードが投資に掛かる手数料を下げる一方で、――そして、今後も下げ続けますが――手数料競争と呼ばれるものは、基本的にはベータの世界においては終焉しました」と宣言しています。
米国では手数料競争は「ひと段落」ということでしょう。
日本ではもう少し競争の余地がありそうですが、海外ETFであるバンガードETFに投資することで、米国の投資家による純資産拡大の恩恵を、日本にいながら受けることができます。
さらに、確定申告を行なうことで、分配金に対して米国と日本で二重課税された分を一部取り返すこと(外国税額控除)ができます。これは国内籍のインデックスファンドではできないことです。
先日も、確定申告によりかなりの金額を取り戻すことができました。(ただし、二重課税分をどれだけ取り戻せるかは人と環境によります。詳しくは、お近くの税務署か税理士にご確認ください)
日本の証券会社においてバンガードETFは、売買や税務処理が「米国株式扱い」になります。国内ETFや投資信託とは違い、少々割高な売買手数料と手間がかかります。WEBや書籍等の情報も少ないです。ある程度知識と経験がある方向けの商品だと思っています。
そのうえで、バンガードETFを活用すれば、このうえなく低コストなインデックス投資を行なうことができます。私も活用させていただいています。
バンガードさん、ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます。
<ご参考>
バンガードの海外ETFは、以下から口座開設できます(無料)
・楽天証券
・SBI証券
・
- 関連記事
-
-
国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(21年3月末)、今月から信託報酬を税込(総額表示)対応 2021/04/01
-
国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(21年2月末)、低位安定でヨシ 2021/03/01
-
国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(21年1月末)、なぎでよし 2021/01/30
-
国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(20年12月末)、今回から全世界株式クラスも追加 2021/01/03
-
国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(20年11月末)、ウォッチ銘柄は高品質な連動 2020/12/01
-
国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(20年10月末)、ウォッチ銘柄は高品質な連動 2020/10/31
-