積立投資、購入頻度でリターンに大差なし

水瀬ケンイチ

stairs-8443_640.jpg

投資信託の積立投資は、毎月と毎日では積み立ての運用成果にほとんど差が付かないというデータが、NIKKEI STYLE に掲載されています。



積立投資に驚きの結果 購入頻度でリターンに大差なし|マネー研究所|NIKKEI STYLE 積立投資に驚きの結果 購入頻度でリターンに大差なし|マネー研究所|NIKKEI STYLE



私自身は毎月1回、月内のどこかで必ず投資しているので、「毎月」購入しています。これってリターン的にどうだったのでしょうか。

毎日、毎週、毎月、3ヶ月、6ヶ月、1年ごとに積み立てた結果、5年積立リターンを表したデータが以下の図表です。

photo20170609.jpg
積立投資に驚きの結果 購入頻度でリターンに大差なし|マネー研究所|NIKKEI STYLEより引用)

たしかに、各アセットクラスで毎日、毎週、毎月では、あまり違いがありません。

あまりリターンが変わらない理由として、上記コラムでは、「ランダムに変動する価格の平均購入単価は、その購入間隔の影響はそれほど受けず、一定の値に収束する」ことをあげています。

10数年間、「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」で毎月、月内での投資日を変動させて積み立てしてきました。その実感的にも納得です。

いくら月内の投資日を厳選に厳選を重ねても、また、投資頻度を細かく刻んでも、結局翌月にも連続的に投資するので、長期でふりかえれば、リターンは誤差の範囲であんまり変わらんのです。

さすがに、6ヶ月、1年となるとリターンに違いが出ていますが、それくらいの間隔だともはや「積み立て」とは言えず、相場動向の影響でリターンに違いが出るのも当たり前のことだと思います。

会社員は通常、月一回の収入となっていると思いますので、月一回で積立投資することは、キャッシュフロー的にマッチしていますし、リターン的にも結果的に損でも得でもなくまあまあの選択になるのではないでしょうか。

長い目で見れば、積立投資で新規投資される分が保有全体資産に占める割合が、どうしてもだんだん下がってきます。

そうすると、積み立て投資タイミングや頻度がどうこうよりも、積み上がった資産全体が、相場動向によりどのような影響を受けるのかで、資産全体のリターンが決まってくるようになります。

つまり、どんなタイミングと頻度であれ、積立投資を数十年続けた積立人生の終盤は、かつて一括投資した場合とあまり年率リターンが変わらなくなるのです。

積立投資を始めたばかりの初心者にはすぐにわからないかもしれませんが、10数年かけて資産が積み上がってきたベテラン投資家は、実感をもってわかるようになると思います。

積立投資では保有資産のリスク(ボラティリティ)がゆっくりと増えていくだけで、いずれは、一括投資した場合のリスク(ボラティリティ)と同じ水準になります。身も蓋もない話ですが、「事実」です。覚えておくと良いかもしれません。

関連記事
広告
Posted by水瀬ケンイチ