2018年の少額投資非課税制度は「つみたてNISA」ではなく「NISA」に決めました
水瀬ケンイチ

2018年から「つみたてNISA」がスタートしました。既存の「NISA」にするか、「つみたてNISA」にするか検討してきましたが、自分は「NISA」でいくことに決めました。
「NISA」と「つみたてNISA」では以下の違いがあります。

(金融庁WEBサイト等を参考に梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー作成)
いちばんの違いは、「NISA」の非課税投資枠が毎年120万円(非課税期間5年間)なのに対して、「つみたてNISA」の非課税投資枠は毎年40万円(非課税期間20年間)という点です。
通常は「つみたてNISA」を選択する方が良いケースが多いと思います。なんといっても、非課税期間が20年間と長いため、これから資産形成を始める方々に向いています。
なのになぜ、私は「NISA」の方にしたのか。
それは、
(1) 今までどおり海外ETFの「VT」に投資したいから
(2) 毎年40万円以上投資したいから
です。いずれも個人的な理由です。
2014年の「NISA」開始以来4年間、私は毎年NISA口座で、海外ETFのVTに投資してきました。これは、1本で新興国を含めた全世界の大型・中小型株に投資できる超・低コスト商品です。エクスペンスレシオ(信託報酬にあたる運用コスト)はわずか年 0.11%で、現在、私の資産運用におけるメインの投資商品です。
ただ、VTは外国株式扱いであり、円からドルに為替取引をする必要があったり、税務処理で確定申告をした方が有利であったりと、少々手間と知識が求められ、初心者向きではないと思います。
そして、VTは「NISA」では対象商品(私が利用している楽天証券の場合)ですが、「つみたてNISA」では対象外です。なので、「つみたてNISA」ではなく「NISA」にしました。
また、個人的な毎年の投資額は、「つみたてNISA」の40万円という非課税枠には収まり切りません。なので、「つみたてNISA」ではなく「NISA」にしました。
今後の予定ですが、来年2019年は2014年に「NISA」で投資したVTをそのまま「NISA」でロールオーバーする予定。2020年は2015年に「NISA」で投資したVTをそのまま「NISA」でロールオーバーする予定。2021年以降も以下同文。
私は個人的な理由から「NISA」を選択しました。でも、「NISA」と「つみたてNISA」のどちらがよいかは、人によって最適解が違うと思います。
ちなみに、もし、私がこれから投資を始める初心者であれば、「つみたてNISA」の方を選択したはずです。
「どちらがより得か?」と考えるのではなく、「自分の投資方針に活用できるのはどちらか?」と考えて選ぶとよいと思います。
<ご参考1>
NISAとつみたてNISA、なんとなく選ぶならどっち? | トウシル
<ご参考2>
上記ネット証券は、以下から口座開設できます(無料)
・楽天証券
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