【先進国株式】低コストインデックスファンド徹底比較 2017年12月末
水瀬ケンイチ

「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、先進国株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2017年12月末で比較しました。
※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。

先進国株式クラスの対象インデックスは、「MSCI コクサイ・インデックス」です。
「配当込み」インデックス連動では、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬が年率 0.19%と低コストです。インデックスとの差異も小さく、相対的に高評価です。
「たわらノーロード先進国株式」もまずまず低コストです。3ヶ月前の記事でも確認したとおり、設定当初にマザーファンドを未保有であったという理由から、今まではインデックスとの差異が異常に大きく出ていましたが、直近の運用報告書ではインデックスとの差異が通常レベルまで小さく収まっていました。
「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドでは、「iFree 外国株式インデックス」が、上記2ファンドと同じくらい高評価です。ただ、実質コストやインデックスとの差異が、約1年前の第1回運用報告書(運用期間3ヶ月のみ)の内容なので、もうすぐ出る次の運用報告書で、その後の運用を確認したいと思います。
また、参考扱いではあるものの、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」「i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)」が信託報酬 年率 0.19% と最安値クラスで設定されています。eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、今月1月30日より年率 0.189% から 0.1095% へ大幅に引き下げると発表しています。今後の第1回運用報告書が楽しみです。
なお、「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドは、実際には原資産である先進国企業の株式から配当が出てくるため、インデックスとの差異がプラス方向に大きく出るのが当たり前です。ですので、インデックスとの差異のプラスの多寡で、配当込みインデックス連動ファンドとの優劣は評価できません。
上記の表のインデックスファンドのコストやインデックスとの差異はいずれも決算日が異なる(=評価期間が異なる)ため、きっちりとした横並び比較はできませんが、表の右側の1年リターンと3年リターンは、2017年12月末時点での同じ評価期間ですので比較の参考にしてみてください。ただし、リターンは複数要因が複雑に影響し合った結果なので、相対的な優劣が今後も固定されているわけではないことにはご注意を。
他のアセットクラスも含め、当ブログの「低コストインデックスファンド徹底比較」カテゴリで、定期的に更新記事を書いておりますので、インデックスファンド選びの参考にしていただけたらと思います。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
<ご参考>
上記の高評価インデックスファンドは、以下のネット証券で購入できます。会社名をクリックで口座開設できます(無料)
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