インデックス投資派の僕がコモディティインデックスに投資しない理由(その1)

水瀬ケンイチ

読者のかたから、「商品(コモディティ)ファンドってのはどうなのでしょうか?(中略)もし、商品ファンドに関する情報をお持ちでしたら、何か情報をWEBにUPして頂けませんか?」というメールをいただきました。

僕は現在、コモディティという資産クラスには、投資していません。
だから、たいした情報を持っていません。ゴメンナサイ。
でも、それで終わってしまっては、せっかくメールを出していただいた読者のかたに失礼です。参考になるかわかりませんが、せめて、2年前、「コモディティインデックス」に連動するファンドが、世の中に出てきはじめた頃に、自分が検討した経緯を書きたいと思います。

当時、商品市場は原油価格が上がり始めていて、割と活況だったように記憶しています。
その中で、いわゆる「商品ファンド」が、いくつかの商品先物取引会社から販売されていました。
でも、全てとは申しませんが、なかには商品先物取引顧客獲得のための「客寄せ商品」的なにおいを感じさせる会社もあり、検討しながらも少々腰が引けていました(もちろん、しっかりした会社もありましたが)。

そんな中、2004年10月のある夜、ネットをうろうろしていると、「ダイワ・コモディティインデックス・ファンド募集開始」というニュースが目に飛び込んできました。
「インデックスファンド」と聞いて、インデックスファンド大好き(笑)の僕としては、俄然、検討に力が入ってきました。

ファンドの資料を見ると、そこには、著書「大投資家ジム・ロジャーズ世界を行く」などで既に有名だった冒険投資家ジム・ロジャーズ氏の名前や、きれいに「右肩上がり」しているコモディティ価格のグラフや、「35種の商品先物に分散」「伝統的金融商品との相関が低いことによるリスク分散効用」などインデックス投資家の心をくすぐるキーワードが、たくさん書いてありました。



僕の頭はもうメロメロになってしまい、もはや、「どう考えても投資するしかない」「投資しないと今の時代の投資に乗り遅れる」とさえ思えてきました。

しかしながら、過去の数々の失敗を通じて、僕は、自分が熱くなりやすい性質(たち)であり、こういう時は冷静な判断ができないことを痛感していました。
とりあえず、その日はビールを飲んで、無理やり寝ました。

次の日、頭が冷めた状態で、あらためて考えてみました。
世の中にはたくさんの金融商品があります。パソコン上で見れば、上がったり下がったりする同じような数字の羅列でしかありませんが、それぞれ、「資産としての本質的な特徴」を持っているはずです。
金融商品を見る時には、その投資対象の資産クラスが本質的に、上がるもの、中立的なもの、下がるもの、と単純化して捉えるようにしています(これがなかなか難しいのですが…)。

いろいろ調べながら、考えた結果、僕の考えは180度変わってしまいました。
その理由は、また次回。

(次回に続く)
関連記事
広告
Posted by水瀬ケンイチ