インデックス投資派の僕がコモディティインデックスに投資しない理由(その2)

水瀬ケンイチ

前回の記事、
2006/11/11 インデックス投資派の僕がコモディティインデックスに投資しない理由(その1)
の続きです。

たしかに、当時のコモディティ価格は、右肩上がりに推移していました。
しかしながら、コモディティという資産クラスは、本質的には上がるか下がるかは五分五分、つまり中立的だと考えました。

なぜなら、株式には、持っているだけで、配当などのキャッシュフローがあります。同様に債券には、持っているだけで、利息などのキャッシュフローがあります。
一方、原油や大豆などのコモディティは、持っているだけでは何もキャッシュフローがないからです。

では、コモディティ価格の上下を引き起こしているのは何でしょう?
それは、需要と供給のバランスだけではないでしょうか。
そういう市場全体のリターンの合計はゼロであり、いわゆる「ゼロサムゲーム」になります。誰かの儲けは誰かの損失というわけです。

タイミングを見て、うまく売買すれば、儲けを出すことも出来るのでしょう。
そういう意味では、うまいファンドマネージャーが運用するアクティブファンドであれば、保有しているだけで、儲け続けることも出来るかもしれません。
でも、そんなコモディティ市場の平均値、つまりコモディティインデックスファンドは、保有しているだけで、儲け続けることが出来るとは思えませんでした。
むしろ安くはない信託報酬の分だけ、負けていくような気すらしました。

自分でタイミングを見て売買をするのならともかく、バイ&ホールドの投資スタンスである自分にはちょっと向かないなと考えました。



そんなわけで、ダイワ・コモディティインデックス・ファンドに投資するのは見送りました。
今では、それで良かったのではないかと思っています。
今年9月、米国ヘッジファンドのアマランスが、天然ガス価格下落で、巨額の運用損を出して破綻しました。
当たり前ですが、コモディティも大きく下落することがあるんですね。

<おまけ>
それでも、ジム・ロジャーズ氏の「これからは商品の時代」という強いメッセージは、今でも僕の心を揺さぶり続けています。
そこで、自分にこう言い聞かせて、納得させています。

お前が投資している世界中の株式インデックスファンドには、原油採掘、鉱山所有など、コモディティを取り扱う企業もしっかりと含まれているじゃないか。たとえコモディティの時代が来ても乗り遅れる心配はない!


(終わり)
関連記事
広告
Posted by水瀬ケンイチ