国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(2018年6月)。iシェアーズ・コア MSCI 新興国株(1658)が…

水瀬ケンイチ

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個人投資家の期待を集めながらも、「市場価格と基準価額の乖離」の大きさが課題と言われてきた国内ETF。

海外資産クラスの主要銘柄の乖離率について、2018年6月の状況をチェックしてみます。



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日興 上場MSCIコク株 (1680) -0.21%
日興 上場MSCIエマ株 (1681) +0.30%
MAXIS 海外株ETF (1550) +0.19%
iシェアーズ・コア MSCI 先進国株 (1657) +0.33%
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 (1658) +1.02%

6月のウォッチ銘柄の乖離率は、おおむね個人的許容範囲の±1.0%以内におさまっていましたが、「iシェアーズ・コア MSCI 新興国株」(1658)だけは、+1.02% と乖離が大きくなっています。

7月から東証の「マーケットメイク制度」(取引所がマーケットメイカーにインセンティブを設定し、常時気配提示を義務付ける制度)が導入されれば、国内ETFの乖離状況がさらに小さくおさまって良くなるのではと期待します。

東京証券取引所 公式WEBサイト
ETF市場におけるマーケットメイク制度の導入について

売買手数料面でも追い風です。2018年6月6日より、楽天証券がiシェアーズETF(15銘柄)の売買手数料を0円とする発表をしました。買う時も売る時も、現物取引も信用取引も、1万円でも1億円でも、売買手数料が0円。

<ご参考>
2018/06/01 楽天証券、東証上場のすべてのiシェアーズETFが売買手数料0円に!

インデックスファンドに押され気味だった国内ETFですが、ぐっと魅力的になります。

せっかく手数料が0円になるのだから、「iシェアーズ・コア MSCI 新興国株」(1658)の乖離も小さくなってほしいものです。

投資家が安心して、いつでも適正価格で国内ETFを売買できるように、関係機関はがんばってほしいと思います。


<ご参考>
「なぜ乖離するのか?」「ベンチマークが違うものを比較できるのか?」等々、このシリーズ記事に対してよくあるご質問に対する見解は、以下の過去記事参照のこと。

2012/06/02 日興アセット・東証とのETF勉強会に参加。国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」主因が判明!
2014/01/21 ETFの乖離問題についてのよくある誤解
2014/05/22 東京証券取引所「ETF・ETN市場に関する意見交換会」で指定参加者やマーケットメイカーさんのホンネに迫る
2017/03/22 「ETF懇談会」参加レポート
2017/05/30 金融庁と個人投資家の意見交換会で感じた利害の一致
2017/07/29 金融庁による第4回「個人投資家との意見交換会」はしびれる販売会社編。参加レポートと感じたこと





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Posted by水瀬ケンイチ