「楽天・バンガード・ファンド」シリーズの3つのバランスファンド、債券クラスのグローバル債券が「為替ヘッジ」ありの理由

水瀬ケンイチ

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先日、「楽天・バンガード・ファンド」シリーズにつみたてNISA対象の新たなバランス・ファンド3商品が追加されました。

楽天投信投資顧問 プレスリリース
2018年07月03日 『楽天・バンガード・ファンド』シリーズに新たなバランス・ファンド3商品の追加を発表

そこそこ低コストであり、資産配分に納得できる人にとっては良いバランスファンドになりえるポテンシャルを持っていると思うのですが、その債券クラス部分が「為替ヘッジ型」であることについて、一部でいろいろな憶測がありました。



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(楽天投信投資顧問 プレスリリースより)

この3本の債券クラス部分は、割合こそ違うものの、中身は「ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックス」の「為替ヘッジ型」があてがわれています。

これに対して、ネットではいろいろな意見や憶測が飛び交っていました。
  1. なぜ株式クラスは為替ヘッジなしで、債券クラスだけ為替ヘッジ型なのかわからない
  2. 為替ヘッジした外国債券クラスの期待リターンは、長期で均せば、国内債券クラスと同じ期待リターンになるはずなので無駄では
  3. 「セゾン・バンガード・グローバル・バランス・インデックスファンド」の債券クラスは、為替ヘッジはしていない。どちらかが間違っているのか?
  4. 為替ヘッジ型の資産クラスは、期待リターン、リスク、相関係数のデータが見つからないので、ポートフォリオのリスク・期待リターンが計算しづらい
  5. 本当は、シンプルに国内債券クラスのインデックスファンドにしたかったところ、日銀のマイナス金利政策により一部マイナス利回り発生中の債券(中期債など)があるため、泣く泣くグローバル債券の為替ヘッジにしたのではないか(→水瀬個人の憶測)

などなど。

私個人には、5 の理由ではないかと邪推していました。

先日の「つみップ」でバンガード・インベストメンツ・ジャパンの方がいらっしゃっていたので、懇親会の席上で、思い切って理由を聞いてみました。

「債券クラス部分が、グローバル債券インデックスの『為替ヘッジ型』があてがわれているのは、なぜでしょうか?? やっぱり日銀のマイナス金利政策の余波でしょうか??」と質問。

その結果、私の予想は見事に外れ、シンプル極まりない回答をいただきました。

「株式クラスも債券クラスも、“グローバル”が基本。ただし、日本の投資家にとっては、外貨の為替リスクの影響が大き過ぎるため、下落時のクッションの役割を担う債券クラスは、『為替ヘッジ』を採用した。現在の日銀のマイナス金利政策はあまり関係ない」

懇親会の席でのお話ですので、公式な確定会社方針かどうかはわかりませんが、考え方は合点がいきます。株式も債券も、同じようにグローバル分散。バンガードの投資哲学にそった商品なんだなと思いました。

ガッテン。

余談ですが、私自身は、債券クラスはリターンをある程度割り切って、相場下落時のクッションの役割に重きをおくことを選択をしているので、国内債券である「個人向け国債 変動10」だけを積み立てています。
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Posted by水瀬ケンイチ