ウィズダムツリーの日本営業拠点が閉鎖。日本でのETF取り扱いだけは継続してほしい
水瀬ケンイチ

ウィズダムツリーの日本営業拠点が閉鎖されるとの日本経済新聞の報道です。
ウィズダムツリーのETFは、名著「株式投資」「株式投資の未来」の著者ジェレミー・シーゲル氏がアドバイザーになって立ち上げたファンダメンタル・インデックスのETFです。(今はスマートベータという言い方をするのかも)
日本ではもともと、2013年から海外ETFとしてウィズダムツリーETFに投資できるようになっていましたが、2015年に日本法人が設立されてから、投資可能銘柄が大幅に拡充しました。
さらに2017年には、マネックス証券が、ウィズダムツリーETFの売買手数料実質無料プログラム「ゼロETF」を開始していました。
<関連記事>
2013/07/30 マネックス証券から、WisdomTree ETFシリーズ登場
2015/07/01 ウィズダムツリーが日本法人設立へ。DLSとかどうですか?
2016/07/07 ウィズダムツリー社の配当重視型ETF 8銘柄が登場
2017/02/27 マネックス証券、米国ETF手数料実質無料プログラム「ゼロETF」開始
上記の日本経済新聞の報道によると、マネックス証券の「ゼロETF」については、「現段階でサービスは継続予定だが、顧客への今後の影響などについては確認中」とのこと。
日本法人設立からわずか3年での撤退。外資系ではよくある話かもしれません。マネックス証券の「ゼロETF」がどうなるのかもわかりません。
しかしながら、ETFの長期保有を促したいのであれば、たとえ日本営業拠点が閉鎖されようとも、金融庁に届出をして、すでに保有者がいるウィズダムツリーETFの日本での取り扱いだけは、今後も継続してほしいと切に願います。
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