国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」(2018年8月)。ウォッチ銘柄はまずまずの状況

水瀬ケンイチ

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個人投資家の期待を集めながらも、「市場価格と基準価額の乖離」の大きさが課題と言われてきた国内ETF。

海外資産クラスの主要銘柄の2018年8月末までの乖離率について見てみましょう。



海外資産クラスの主要銘柄の2018年8月末までの乖離率

1680 日興 上場MSCIコク株 (信託報酬 年0.25%) 乖離率-0.26%
1681 日興 上場MSCIエマ株 (信託報酬 年0.25%) 乖離率 +0.81%
1550 MAXIS 海外株ETF (信託報酬 年0.25%) 乖離率 -0.14%
1657 iシェアーズ・コア MSCI 先進国株 (信託報酬 年0.19%) 乖離率 +0.35% 
1658 iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 (信託報酬 年0.23%) 乖離率 +0.40% 

iシェアーズの2銘柄はマーケットメイク制度対象

2018年8月のウォッチ銘柄の乖離率は、個人的許容範囲の±1.0%以内におさまっていました。

上記のとおり、ウォッチ銘柄のなかでは、iシェアーズの2銘柄が東証のマーケットメイク制度対象になっています。これは東証がマーケットメイカーにインセンティブを設定し、常時気配提示を義務付ける制度で、2018年7月から開始されています。

いまのところ、乖離率もまずまずの状況になっています。

売買手数料面でも追い風です。2018年6月6日より、楽天証券がiシェアーズETF(15銘柄)の売買手数料を0円とする発表をしました。買う時も売る時も、現物取引も信用取引も、1万円でも1億円でも、売買手数料が0円。

<ご参考>
2018/06/01 楽天証券、東証上場のすべてのiシェアーズETFが売買手数料0円に!

投資家がいつでも安心して国内ETFを売買できるように、「市場価格と基準価額の乖離」はいつもできるだけ小さい方が好ましいです。関係機関はがんばってほしいと思います。

「マーケットメイク制度」の影響を含め、今後も、海外資産クラスの主要国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」に注目していきたいと思います。


<ご参考>
「なぜ乖離するのか?」「ベンチマークが違うものを比較できるのか?」等々、このシリーズ記事に対してよくあるご質問に対する見解は、以下の過去記事参照のこと。

2012/06/02 日興アセット・東証とのETF勉強会に参加。国内ETFの「市場価格と基準価額の乖離」主因が判明!
2014/01/21 ETFの乖離問題についてのよくある誤解
2014/05/22 東京証券取引所「ETF・ETN市場に関する意見交換会」で指定参加者やマーケットメイカーさんのホンネに迫る
2017/03/22 「ETF懇談会」参加レポート
2017/05/30 金融庁と個人投資家の意見交換会で感じた利害の一致
2017/07/29 金融庁による第4回「個人投資家との意見交換会」はしびれる販売会社編。参加レポートと感じたこと





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Posted by水瀬ケンイチ