【日本株式】低コストインデックスファンド徹底比較 2018年12月末
水瀬ケンイチ

「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、日本株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2018年12月末で比較しました。
※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。

日本株式クラスの対象インデックスは、「TOPIX」です。
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が、信託報酬、実質コストにおいて、相対的に良い評価になっています。
「eMAXIS Slim」シリーズは、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けると表明しているインデックスファンドシリーズです。今までのところ、ライバルファンドの運用コストの値下げにはピッタリと追随値下げで対抗しています。
次点では、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」が、信託報酬で0.001%差で1番ではありませんが、インデックスとの差異、1年リターンにおいて相対的に良い評価です。
ただし、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」のような、「配当除く」インデックス連動のインデックスファンドは、インデックスとの差異が大幅にプラスに出ているものの、これは原資産である日本株の企業からの配当が出てくるためであって、配当除くインデックスとの差異がプラス方向に出るのは当たり前です。
そのため、「配当除く」インデックス連動ファンドは、インデックスとの差異のプラスの多寡で、「配当込み」インデックス連動ファンドとの優劣は評価できません。そして、運用会社が、いつ、「今後は目論見書どおり配当除くインデックスに連動させます」と言って配当分のリターンを下げてくるかは不明という懸念はどうしても残ります。
過去の実績から、信用するかしないかを投資家各人が判断する必要があると言わざるを得ません。
他のインデックスファンドも上位は接戦です。今まで参考扱いだった「Smart-i」シリーズや「i-SMT」も第1期運用報告書が出たので、並べて比較することができるようになりましたが、トップには一歩及びませんでした。
上記の表のインデックスファンドの実質コストやインデックスとの差異は、いずれも決算日が異なり、評価期間が異なりますので、そのまま比較できませんが、表の右側の1年リターン、3年リターン、5年リターンは、2018年12月末時点での同じ評価期間です。比較の参考にしてみてください。
なお、リターンは複数要因が複雑に影響し合った結果なので、相対的な優劣が今後も約束されているわけではないことにはご注意を。
他のアセットクラスも含め、当ブログの「低コストインデックスファンド徹底比較」カテゴリで、定期的に更新記事を書いておりますので、インデックスファンド選びの参考にしていただけたらと思います。
いろいろありますが結論。
日本株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2018年12月末で比較した結果、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が相対的に高評価でした。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
<ご参考1>
上記の高評価インデックスファンドは、以下のネット証券で購入できます。会社名をクリックで口座開設できます(無料)
・楽天証券
・SBI証券
<ご参考2>
本ブログ記事は、私が著書でおすすめしたインデックスファンド情報のアップデート版でもあります。今後も定期的に継続していく所存ですので、末永くお付き合いいただけるとうれしいです。
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