「書名で“お金が勝手に増えていく”とか調子のいいこと言っといて、中身はリスクの話ばっかじゃねーか!」

水瀬ケンイチ

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監修したムック「お金が勝手に増えていく! カンタン! インデックス投資完全ガイド (洋泉社MOOK)」をすべて読んだかたは、「書名で“お金が勝手に増えていく”とか調子のいいこと言っといて、中身はリスクの話ばっかじゃねーか!」と感じるかもしれません。



そうです。そのとおりなのです。

インデックス投資は、効率的にリスク(ボラティリティ)を下げることに特化した投資法と言っても過言ではないです。

世の中の投資本は、とかくリターンのことばかり書きたてるものが多いものです。しかし、真っ当なインデックス投資の本であれば、リスクの説明やリスクを下げるための方法に十分なページを割いているはずです。

インデックス投資のバイブル、「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)でも、インデックス投資をサポートする現代ポートフォリオ理論は「リスクを減らす学問」だと言い切っています。

リスクを減らす学問

 現代ポートフォリオ理論は、私の妻と同様、すべての投資家はできるだけリスクを回避したがるものだという前提に立っている。すべての投資家は、同じ条件ならリターンはより高く、また結果が保証されるほうを好むというのだ。この理論はまた、リターンの目標が与えられた時に、株式をどのように組み込めばポートフォリオのリスクが最小になるかを教えてくれる。リスクを低下させたい人間にとって、分散投資が賢明な戦略であるという昔からの格言を、数学的に厳密な形で裏づけるものなのだ。

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ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理 第8章 251ページより)



投資において、不確実な将来のリターンを上げることは至難の業。リスクなら理屈である程度コントロール可能なのでそこは頑張る(ツール等を活用)。さらに、コストは確実にコントロール可能なので全力でこだわる(超・低コストなインデックスファンドを選ぶ)。

自分でコントロール可能な部分に注力する(それ以外を気にやんでも仕方ない)のは、投資に限らず、幸せな人生を送るためのコツです。


P.S
蛇足ですが、私の拙い経験上、本のタイトルと表紙は(オビがある場合はオビも)、著者や監修者ではなく、だいたい出版社が決めています。本書も同様ですね。


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Posted by水瀬ケンイチ