2019年のバフェットからの手紙に「米国株に投資することの強み」と「コストの怖さ」

水瀬ケンイチ

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(Photo: Wikipedia)

2019年2月下旬に発表されたウォーレン・バフェット氏からバークシャー・ハサウェイ株主へのメッセージ、通称「バフェットからの手紙」についての記事が、日経電子版に掲載されています。



バフェット氏の最新助言「米国の強みとコストの怖さ」(写真=AP)

米著名投資家で「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏。経営するバークシャー・ハザウェイの株主に年に1回手紙を送る。投資に対する普遍的な考え方への助言も毎回織り込まれ、参考になる。2月下旬


詳しくは、上記日経記事をご覧いただきたいのですが、記者の田村氏によると「今年の手紙では『米国株に投資することの強み』と『コストの怖さ』への指摘が印象的」とあります。

米国株の好調さは、インデックス投資家なら誰もが知るところですが、先進国株、日本除く先進国株、米国除く先進国株を並べた珍しいグラフが掲載されています。

これを見ると、過去30年間は先進国株はまあまあであったものの、米国株が特に良かったことと、日本株が特にダメだったというのがよくわかります。

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バフェット氏の最新助言「米国の強みとコストの怖さ」 (写真=AP) :日本経済新聞より)

また、上記のグラフは30年間のものでしたが、バフェット氏は自分が株を買ったのは77年前の11歳のときに114.75ドルであり、これを77年間S&P500に投資していれば、60万6811ドル(5288倍)になっていたそうです。長期投資であればあるほど、複利の力は凄みを増していきますね。

しかし、同じものを年率1%の運用コストで運用すると、利益は半分にしかならなかったとの試算です。長期投資であればあるほど、運用コストのダメージはボディブローのように、確実にリターンを蝕んでいきます。恐ろしいですね。

なお、個人的には、運用コストを極力抑えることには大賛成ですが、投資対象を米国株だけに絞ることはしていません。将来も米国株の好調が続くかはわからないことと、米ドルだけの為替リスクをあまり取りたくないからです。

資産配分は、米国株が中心となりますが、世界の株式時価総額比率を参考に、欧州株、日本株、そして新興国株にもそこそこ分散した国際分散投資をしていきます。

それからなにより、株式だけでなく債券も組み合わせて、保有資産全体のリスク水準が、自分のリスク許容度の範囲内に収まるようにすることが肝要だと考えています。

もし世界的な大暴落が来て、損失に耐えられず市場から退場してしまえば、米国も日本も関係なく、そこですべてがゲームオーバー。バフェットからの手紙を読む意味もなくなってしまいますので。


<ご参考>
2018年12月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
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Posted by水瀬ケンイチ