「お金と心」(岡本和久著)は投資と瞑想を組み合わせた癒やしの本

水瀬ケンイチ

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「お金と心」(岡本和久著)を読みました。本書は投資と瞑想を組み合わせた癒やしの本でした。



目次

第1章 学びの時代~お金の基礎知識を得る
1.たまには人生について考えてみよう
2.お金について考えてみよう
3.ハッピー・マネー®四分法
4.大人のためのハッピー・マネー®四分法
5.お金で注意すること

第2章 働きの時代~将来のための資産運用をする
1.今の自分が将来の自分を支える
2.すでに資産運用は始まっている
3.かんたんすぎる資産運用
4.六つの疑問に答える
5.運用耐久力こそ成功の鍵

第3章 瞑想でつかむ200パーセントの人生
1.瞑想って何?
2.瞑想の効果
3.ヴェーダ、老荘思想、和の文化と資産運用
4.瞑想と教育

第4章 私の人生と瞑想
1.15年サイクルの人生
2.私にとってのTM効果

第5章 遊びの時代~「しあわせ持ち」へのロードマップ
1.「遊びの時代」のお金との付き合い方
2.「遊びの時代」をどう生きるか
3.リタイアメント後の資産運用
4.幸福感が最大化するシニアライフ

お金と心より


本書の第1章、第2章は、今までの岡本氏の著作「親子で学ぶマネーレッスン」(書評はこちら)、「賢い芸人が焼き肉屋を始める理由」(書評はこちら)、「自分でやさしく殖やせる 確定拠出年金最良の運用術」(書評はこちら)、「公的・企業年金運用会社の元社長が教える波乱相場を〈黄金のシナリオ〉に変える資産運用法 かんたんすぎてすみません。」(書評はこちら)などでも解説されてきた、お金とは?投資とは?インデックスファンドの積み立て投資とは?といった地に足の着いたオーソドックスな内容になっていて、安心感があります。

それもそのはず、岡本氏は、「iShares」シリーズETFを立ち上げたバークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・グローバル・インベスターズ)の元日本法人社長だった方なので、インデックス投資についてはプロ中のプロです。コア&サテライト戦略や、バリュー平均法といったアレンジ版の投資法を、いち早く日本に紹介したのも岡本氏です。

また、教育家として全国の中高生に数多くの金融の出張授業を行った様子などを交えて、お金に対する考え方と地に足の着いた投資法をじっくり解説してくれています。そんじょそこらの投信ブロガーなど(私を含め)には出せない本物のオーラが、行間からにじみ出ています。

第3章、第4章では、お金や投資だけでなく、瞑想についても、その効果や投資との共通点などが多く触れられています。

岡本氏の著作には、投資と別の概念を組み合わせたものがいくつかあります。たとえば、投資と老荘思想(老子・莊子)、投資と和の文化(永代、分限、近江商人の三方よしなど)です。

ひとつのことを極めるだけでなく、別の概念との組み合わせることで、その共通点や相乗効果によってさらに説得力が増し、より豊かな内容になることがよくわかります。本書は投資と瞑想を組み合わせることで、じっくり腰を据えた投資をするための心の在りようを示しているように思います。

ただし、本書ですすめられている瞑想法(超越瞑想・Transcendental Meditation)の方法自体は、本書には書かれていません。このTMは本で学ぶものではなく、正規のトレーニングを受けた教師がプログラムに基づいてマンツーマンで教えるものだということです。(調べてみたら講習は少々値が張るため、ちょっと手が出せそうにありません。もう少し簡単な瞑想法を試してみたいと思います)

本書ではさらに、人生の後半戦、リタイア後の生き方、幸福感を得るための生き方といった「生き方」の分野まで踏み込んでいます。

内容が深く、癒やしにあふれているので、本書をおすすめしたいのは、若年層はもちろん40~50代くらいの中高年層の現役投資家の方々です。きっと、投資プラスαの価値があるはずです。



<追記>
新刊ですが、2019年3月20日 23:05現在、電子書籍版がとても安くなっています(1,512円→1,080円)。ただ、キャンペーンなのか常時この価格なのか不明のため、ご購入の際は必ずご自身でご確認を。


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Posted by水瀬ケンイチ