マイナス金利は日本だけではなかった!?

水瀬ケンイチ

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日本では国債の利回りがマイナス状態が続いており、一瞬、プラスになってもすぐにマイナスに戻ってしまう状態がずっと続いています。おなじみの「マイナス金利」です。

それに比べて米国は、景気の失速を回避しながら着々と取り上げをしてプラス国債利回りもプラスになっています。将来の景気対策の余地をちゃんと作っているなぁと思って、彼我の差を見せつけられていました。

ところが、海外に目を向けると、国債利回りがマイナス状態の国があるわあるわ。えっそうなの!?



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みずほ総合研究所:調査リポート [リサーチTODAY]金利はまた「水没」、フロンティアは新興国と超長期より引用)

世界の金利の「水没」マップなるものを発見して驚きました。

日本は知っていましたが、国債利回りマイナス(水没)状態の国が、スイス、ドイツ、オランダ、デンマーク、フィンランド、フランス、オーストリア、スウェーデン、アイルランド、スペイン、ポルトガルと先進国でもぞろぞろあります。

世界が日本化しつつある?

<追記> 2019/04/14 21:50
マイナス金利導入はユーロ圏の方が日本よりも1年半早かったようです。教えてくれた はるか投信投資顧問@ぷちます部辛味課 さん、ありがとうございます。
<追記終了>


日米だけを見て世界を知った気になっていてはダメですね。反省。

上記レポートでは、債券投資は「従来以上に超長期債券の分野か、海外の新興国も含めた分野になりやすい」としています。

たしかに、表の下の方には、インド、中国あたりが高利回りの国として出ています。

しかしながら、先日のブログ記事『100万回暗唱しましょう「外貨の高金利は通貨安で相殺される」』にも書いたとおり、日本人が日本で生活している場合、長期では「外貨の高金利は通貨安で相殺される」ため、新興国の名目金利が高いからと言って飛びつくのは下策だと私は思います。

かといって、債券には「金利上昇=価格下落」「金利下落=価格上昇」という性質があります。今後、水没している異常な金利が正常化すれば、金利は上がる=価格は下がることが考えられます。

こうなると、インデックス投資家としては、国内債券インデックスファンド、先進国債券インデックスファンド、新興国債券インデックスファンドいずれも買いづらい。

では、債券クラスの投資をどうするか。

私は保有資産において、株式クラスがもつリスク(ボラティリティ)を、自分が許容できる水準まで引き下げるために、債券クラスを組み入れています。いわば、クッションの役割です。

クッションなら、たとえ超・低金利でも、最低金利保証(年 0.05%)がついている「個人向け国債 変動10年」がいいかもしれません。仮に、将来金利が上がっても半年に一度のペースで自動的に(それなりに)追随してくれるので便利。

もしくは、ネット銀行の定期預金でもいいかも。こっちの方が金利はやや高い、実際に金利が上がったら乗り換える手間があるので、相場のウォッチを含めて少し手間がかかります。

いずれにしても、必ず海外債券に投資しなくてはいけないという事情は個人投資家にはないので、無理に新興国債券を買う必要はないと思います。

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Posted by水瀬ケンイチ