将来どこで暮らして、どんな仕事をするのか。
水瀬ケンイチ

雇われの身のサラリーマンは、住む場所も選べないケースが多いです。
でも、将来は、自分が住む場所くらいは自分で選びたい。悩ましい問題ではありますが、水瀬家においても、たびたび話題になります。
昔ながらの人生訓の本によると、働くなら都会、リタイアしたら田舎、という二元論に立ちがちですが、最近はどうやら事情が変わっていくのではないかという可能性を感じます。
【BIコミック】東京から意外に近い!? 快適すぎる五島列島のコワーキング事情
東京から思いきり離れた場所で仕事をしてみたとき、仕事や自分の中にどんな変化が起きるのか? そんなテーマを掲げて始まったBusiness Insid...
上記は、五島列島でリモートワークするという BUSINESS INSIDER JAPAN の記事です。
これからの展開が楽しみなのですが、これは観光地で期間限定のコワーキングスペースを作り、そこでの体験談を語ってPRしてもらおうという意欲的な企画なので、うまくいっても、いかなくても、読者に学びがあればそれでよい感じなのでしょう。
鎌倉で働いてわかった「リモートワークに向く人・向かない人」と生産性幻想
働き方改革の中で、政府も推進するテレワーク(リモートワーク)。その一方で、米IBMや米Yahoo!、メルカリなど「リモートワークを“非推奨”」して...
こちらは日常生活のなかにリモートワークを取り入れてみたらどうなるかという趣旨で、かつ、会場(?)が私の実家近辺なので土地勘と共に「他人事ではない感」があり、食い入るように見てしまいました。
記事の結論は、
という結論になっており、さもありなんという感じです。「リモートワーク」といえば孤独に作業するのが好きな人が向いている、と思われがちですが、意外とコミュニケーションを人一倍丁寧にとるタイプの人、いま自分の置かれている状況を(トラブルの時でも!)能動的に知らせることができる人でないと、リモートワークには向かないと実感しました。
(鎌倉で働いてわかった「リモートワークに向く人・向かない人」と生産性幻想 | BUSINESS INSIDER JAPANより)
ただ、一方で、
という実感は、生まれたのは東京ですが育ったのは神奈川の田舎という私にとって、十二分に理解できます。なんだかんだ言っても、ほどよく田舎な地元での暮らしは豊かですもん。それでも鎌倉でリモートワークしてよかったのは、生きることに対する満足度が上がったこと(やや大げさですが)。
2週間しかいないからという期間もあるかもしれませんが、朝5時に起きて日の出を見にいったり、座禅を組んだり、少し肌寒い由比ヶ浜に座ってぼーっとしながら鎌倉のクラフトビールを飲んだりするのは東京ではまず、できないことです。
(鎌倉で働いてわかった「リモートワークに向く人・向かない人」と生産性幻想 | BUSINESS INSIDER JAPANより)
東京でのサラリーマン仕事にはちょっと大変なものの、地元では便利な生活の中に自然とふれあう機会があって、生きることに対する満足度が高い。これは上記記事の鎌倉や、私が育った町に限らず、あちこちの地方都市近郊でも同じことが言える(感じられる)ことだと思います。
「働き方改革」が叫ばれる今日ですが、結局のところ、都市部の会社に出勤することがベースになっているのが現状だと思います。
これを、「リモートワークを基本に据えてたまに出社する」というレベルで実現できた時、日本の生産性も格段に向上するのではないか。
そもそも、デジタルの共有ツールを駆使するのはいいのですが、雇われの会社員であるから、雇い主の就業規則に縛られるのです。
個人で価値を生み出す仕事ができれば、働く場所を選ばない自由な身で、リモートワークも何も関係なく仕事はできるのではないか。(もちろん仕事内容にもよりますが)
そんなことを妄想しながら、今日も明日も通勤ラッシュの満員電車に揺られて出勤する私です。
(いつかこの生活を変えてやる!!と念じながら、着々と準備をしています)
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