SBIグループ、バンガードと組んで「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」設定
水瀬ケンイチ
SBI証券は、SBIグループとバンガードとの共同ブランドファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の創設に参画し、2019年9月12日(木)より募集を開始すると発表しました。
SBI証券 プレスリリース
2019/08/27 SBIグループとバンガード 初の共同ブランドファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」募集開始(予定)のお知らせ
気になる商品概要は以下のとおり。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
・S&P500指数(円換算ベース)連動
・実質的な負担 年0.09264%(税込)程度
国内籍のインデックスファンドで、運用コストが年 0.1%を切りました。これはとてつもなく安い!!
投資先がバンガードの海外ETF「VOO」で、経費率が年0.03%。運用会社(SBIアセットマネジメント)の信託報酬が年0.06264%。合計した実質的な負担が年0.09264%(税込)となっています。
海外ETFのコスト的優位性がゆらぐほどの超・低コストです。
海外ETFは経費率自体はさすがにこれより安いのですが、経費率以外に売買手数料や為替手数料がかかり、さらに毎年の税務処理も手間なので、総合的に見れば、どっこいどっこいのところまできていると思います。
競合にあたる国内籍インデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬 年0.162%(税込)を追い越してクラス最安値です。
ベンチマークが S&P500 ではありませんが、同じ米国株式クラスの CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)連動の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の実質的な負担が、年 0.1596%(税込)ですので、やはり今回の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」がクラス最安値です。
そして、これはあまり嬉しくないのですが、今回は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はコスト引き下げで追随できない(しない)のではないかと予測します。
eMAXIS Slim シリーズは、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けると運用会社が表明していますが、今までの動向を見ていると、厳密には、ライバル他社のファンドの「税抜」信託報酬に追随する方針のようです。
なので、追随したとしても、運用会社(SBIアセットマネジメント)の信託報酬 年0.06264%(税込)=年0.058%(税抜)の分だけで、経費率に日本の消費税がかからない海外ETF「VOO」の経費率年0.03%を加えた年0.088%(税抜)、つまり信託報酬年0.09504%(税込)までとなるかもしれません。
もしそうなると、
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 年0.09264%(税込)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 年0.09504%(税込・予測)
となり、eMAXIS Slim 米国株式はクラス最安値にはなれないという計算になります。
果たしてどうなるか。今後の米国株式クラスの「頂上決戦」が楽しみです。
とにもかくにも、SBI証券さんとSBIアセットマネジメントさん、グッジョブ!!👍
![SBI証券[旧イー・トレード証券]](http://h.accesstrade.net/sp/rr?rk=0100la18001e0w)
2019/08/27 SBIグループとバンガード 初の共同ブランドファンド「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」募集開始(予定)のお知らせ
気になる商品概要は以下のとおり。
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
・S&P500指数(円換算ベース)連動
・実質的な負担 年0.09264%(税込)程度
国内籍のインデックスファンドで、運用コストが年 0.1%を切りました。これはとてつもなく安い!!
投資先がバンガードの海外ETF「VOO」で、経費率が年0.03%。運用会社(SBIアセットマネジメント)の信託報酬が年0.06264%。合計した実質的な負担が年0.09264%(税込)となっています。
海外ETFのコスト的優位性がゆらぐほどの超・低コストです。
海外ETFは経費率自体はさすがにこれより安いのですが、経費率以外に売買手数料や為替手数料がかかり、さらに毎年の税務処理も手間なので、総合的に見れば、どっこいどっこいのところまできていると思います。
競合にあたる国内籍インデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬 年0.162%(税込)を追い越してクラス最安値です。
ベンチマークが S&P500 ではありませんが、同じ米国株式クラスの CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)連動の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の実質的な負担が、年 0.1596%(税込)ですので、やはり今回の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」がクラス最安値です。
そして、これはあまり嬉しくないのですが、今回は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はコスト引き下げで追随できない(しない)のではないかと予測します。
eMAXIS Slim シリーズは、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けると運用会社が表明していますが、今までの動向を見ていると、厳密には、ライバル他社のファンドの「税抜」信託報酬に追随する方針のようです。
なので、追随したとしても、運用会社(SBIアセットマネジメント)の信託報酬 年0.06264%(税込)=年0.058%(税抜)の分だけで、経費率に日本の消費税がかからない海外ETF「VOO」の経費率年0.03%を加えた年0.088%(税抜)、つまり信託報酬年0.09504%(税込)までとなるかもしれません。
もしそうなると、
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 年0.09264%(税込)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 年0.09504%(税込・予測)
となり、eMAXIS Slim 米国株式はクラス最安値にはなれないという計算になります。
果たしてどうなるか。今後の米国株式クラスの「頂上決戦」が楽しみです。
とにもかくにも、SBI証券さんとSBIアセットマネジメントさん、グッジョブ!!👍
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