国際分散投資を否定する方々は、まず公的年金を運用するGPIFの国際分散投資を直視しよう

水瀬ケンイチ

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GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の公式ツイッターアカウントの投稿です。




インデックス投資の勉強をしていれば、本やWEBサイトでよく見る図表ですが、私たち日本国民の誰もが将来お世話になる公的年金を運用するGPIFの投稿だけに、特に注目すべき重要な情報です。

せっかくの図表が小さくて見えないかたもいらっしゃると思いますので、図表を引用させていただきます。

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GPIF 公式Twitter 2019/09/18 より

ご覧いただければ分かるとおり、リターン順位表の1位の資産クラスは、毎年入れ替わっています。毎年値上がりの大きい資産クラスを当て続けることは困難です。

だからこそ、どの資産クラスが上がってもリターンを享受できるために、また、大きな損失を避けるために、長期的な国際分散投資で資産を持ち続ける。それが、GPIFが採用している投資法です。

投資ブログを15年近く運営していると、その時代時代で、賛否ともども様々なメッセージが寄せられます。

直近数年でリターンが1位だった資産クラスに集中投資することが最強の投資法だと主張し、「この資産クラスに集中投資すべき」と言って、国際分散投資に対するクレームを付けてくる方々がいらっしゃいます。

かつて、新興国株が好調だった時(2006年頃とか2009年~2010年頃)には「投資は新興国株だけでいい」、日本株が好調だった時(2005年とか2013年頃)には「投資は日本株だけでいい」(関連記事)として国際分散投資に対する批判メッセージが寄せられましたが、その後、彼らはいったいどこに行ってしまったのでしょうか。

また、2008年リーマン・ショックの後は、「21世紀は債券の時代」と言われて、株式投資自体への批判が盛んになされていました。

そして現在、2019年は米国株が好調で「投資は米国株だけでいい」(関連記事)というメッセージが多数寄せられていますが、いやはや、今後どうなることやら。

国際分散投資が気に入らず、何かへの集中投資がよいと本気で考えているのであれば、赤の他人である個人ブロガーなんか叩いている場合ではないはずです。

他ならぬご自分の老後の生活に直結する公的年金の国際分散投資という運用方法にこそ、彼らは「自分ごと」としておのれの集中投資の主張を全力でぶつけて、運用方針を変革させるべく大いに頑張るべきです。

自分の将来に直接関係する大事なところをスルーして放置したまま、自分に無関係の個人ブロガーの意見をいくら叩いても、それは非効率だと思うのですが、いかがなものでしょう。

こんな記事も書いています。

「ポートフォリオは100%株式でよい」「○○一本でよい」(○○は企業だったり国だったり)といった意見が出ていますが

先週の月曜日、日経平均連騰の最長記録が16営業日でストップしたそうですが、週末の日経平均はそれを上回り、約21年4カ月ぶりの高値で引けました。...


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Posted by水瀬ケンイチ