投資を始める「前」の準備はだいじだよ

水瀬ケンイチ

office-620817_1920_20191029.jpg

トウシルに「やってはいけない資産形成、NISA・iDeCoの使い方5カ条」というコラムが掲載されています。良いことが書いてありますので、見てみましょう。



やってはいけない資産形成、5つの落とし穴 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

 情報社会といわれる現在、私たちの周りにはありとあらゆる資産形成に関する情報が溢れ、投資、節約、ポイ活など、自分の生活を豊かにするための資産形成の手段を知ることも、実行することもできます。お金に関するセミナーも多く開催されており、中には年…


その5カ条を抜粋させていただきます。

  1. お金に余裕があるからと、家計収支の内情を確認せずに、いきなり資産運用を始める(=ライフプランを考えていない)
  2. 無理して投資額を多めに設定し、肝心の貯金ができない。もしくは途中で金額を減額するか、投資そのものをやめてしまう(=過大投資)
  3. NISAを使うことが前提で、通常、証券投資で利用される特定口座や税金のことを理解せずに始めてしまう(=基礎知識の不足)
  4. iDeCoとつみたてNISAを比較するときに、iDeCoの所得控除と受取時の退職所得控除(または公的年金控除)の仕組みを理解していない(=税制への理解不足)
  5. iDeCoで投資をしているのに、確定申告は年末調整で行っているか、自分で申告する必要があるのか、職場に確認していない(=事務手続きの理解不足)

後ろの方に行くほど、NISAやiDeCoについての話になっていくのですが、個人的には前半の1番、2番の重要性に強く同意します。

1番目の家計の収支については、毎月の収支が赤字だと、穴のあいたバケツで水をすくうみたいなもので、いくら効率的に投資をしても、お金は増えません。

たとえば、カードローンやキャッシングを返済中であったり、クレジットカードのリボ払いを利用している場合は、まだ投資には適していない家計だと思います。

また、抱えている住宅ローンが定年後も返済する予定になっている場合は、ローンの返済を優先した方がよいケースが多いでしょう。

2番目の貯金ができない投資については、当ブログや著書の中でもくり返し主張している「生活防衛資金」のお話です。

生活防衛資金(生活費の2年分をおすすめ)ができるまでは、投資はしない。もしくは、貯金と投資を同時並行でやる場合は、自分のリスク許容度は低めに見積もって、リスク控えめの投資をする。

このあたりの投資を始める「前」の準備が、世の中のネット情報や投資本では軽視されているように思います。以前、「勉強なしの投資デビュー」をすすめるFPさんとバトルしたことなどもありました(該当記事)。

なにも知らず、なんの準備もないまま投資を始めることは、無免許のまま車で公道を走るようなものです。いずれ事故ります。それが早いか遅いかだけの違いでしょう。

まず、自分の家計が投資できる状態にあるのかどうか。プロに家計診断してもらうのも手ですが、ざっくりとなら自分でもできます。

自分でできる家計診断について書いた以下のブログ記事が、2012年の記事なのに今でもよく読まれています。これから投資を始めようかというかたは、ぜひやってみてください。

投資を始める前の「家計診断」を自分でやる方法

ミもフタもないお話ですが、世の中には、家計的に投資をやっていい人と、やらない方がいい人の二種類がいらっしゃいます。しかしながら、家計的に投資をやっていい人がひたすら貯金に勤しみ、本来やらない方がいい人が熱心に投資して苦戦しているケースがしばしば見受けられます。投資を始める前の、この出発点の判断を間違えると、将来、苦しい局面に追い込まれかねません。投資は自己責任で自由にやればいいという考え方もありま...


<追記>
上記のブログ記事、はてなブックマークが500以上もついていることにいま気づきました。びっくり!

関連記事
広告
投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ