日経電子版に「コロナ株安」でも長期積み立て投資を継続するべきとの記事

水瀬ケンイチ

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日本経済新聞電子版に、古参投資家の間で「日経最後の良心」との呼び声が高い田村正之編集委員の長期積み立て投資に関する記事が掲載されています。

「コロナ株安」が高める長期の積み立て効果(写真=共同)

新型コロナウイルスが株式市場を激しく揺らしている。先週の日経平均株価の下げは2243円とリーマン・ショック直後以来の大きさだった。波乱相場の中で個人はどうするか。急速に実行者が増えている積み立て投資を




詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、無理やりまとめると、「個人が再確認すべきなのはコロナ問題がどれほど深刻化しようが、目先で景気が後退しようが、世界全体でみれば成長は続き、株価はいずれ回復する」ということです。

記事にもあるとおり、長期の積み立て投資はやめないことが大切です。下げ相場が一定期間長く続くことは、インデックスファンドを長期で積み立てるインデックス投資家にとってはそう悪い話ではありません。安い基準価額でたくさんの口数を仕込めるからです。

でも、昔から下げ相場では、せっかくの積み立てをやめて市場から脱落してしまう個人投資家が多い。


このツイッター投稿は、リーマンショックが起こったの2008年、その後もピリッとしない相場が続き、2011年に東日本大震災も起きて、相当数のインデックス投資家が脱落した2012年頃の「実感」の話です。

今後、「コロナ株安」でどれくらい株価が下落するのかは予測できません。もしかしたら、数年下落や底練りが続くかもしれません。いろいろな考え方があって然りだと思います。

でも、たかだか1~2週間くらい株価が下落したからといって、今までやってきた投資法に愛想をつかすのは早計ではないかなと私は思います。投資法の善し悪しを判断するのに要するスパン(期間)が短すぎます。

上記の日経新聞記事では、「様々な危機の時に負けたのは、初期で積み立てをやめてしまった人。続けてさえいれば安くたくさんの量を買える株価下落の局面はむしろ長くなった方が有利」と書かれています。

記事を執筆した田村氏もリーマンショック前から、長期積み立て投資の有用性と、それを継続することの重要性を記事や著書でくり返し書かれていました。当ブログでも過去数え切れないくらい取り上げさせていただき、賛同の所見を述べています。

ただし、「自信を持って積み立てを続けるには、投資対象を長期で上昇していく確率が高い資産、例えば世界株指数の連動投信などにしておくことも考えたい。個別株や単独の国への積み立てでは、長期で回復しない場合もあるので要注意」ともあります。

(1) 資産クラスは、下がっても、また戻ってくる。
(2) しかし、どの資産クラスが次にどうなるかを正確に当てられる「予言者」はいない。

おカネに目覚めよ、日本人!」(ティモシー・マッカーシー著)より

20年近く前、あちこちの図書館で人生訓や投資に関する本を乱読し、がむしゃらに勉強していた頃に読んだ本ですが、その後20年近くにわたる投資の実践の中で、これは本当のことだと実感しています。数十年経ってもずっと変わらない市場の特性というものがあると思います。

であるとするならば、リターンがプラスと思われるすべての資産クラスに投資して、それを「やめない」で「継続」するのが良いのではないかとあらためて思うのです。



以前のこんな記事もまた読まれているようです。

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Posted by水瀬ケンイチ