SAISON CARDのセミナー『新春特別企画 「あなたを輝かせる投資スタイル」資産形成セミナー』レポート(その3)

水瀬ケンイチ

前回の記事、SAISON CARDのセミナー『新春特別企画 「あなたを輝かせる投資スタイル」資産形成セミナー』レポート(その1)(その2)の続きです。
パネルディスカッションでの、セゾン投信の宮澤社長の発言に、注目が集まります。
なお、紋切り型の文章で、読みづらい部分があることを予めお詫びいたします。僕の記憶と文章力の限界であります <(_ _)>

■パネルディスカッション『あなたを輝かせる投資スタイル』
澤上篤人氏(さわかみ投信株式会社 代表取締役社長)
加藤隆氏(バンガード・インベストメンツ・ジャパン証券株式会社 代表取締役)
伊藤宏一氏(千葉商科大学大学院 教授)
宮澤雅美氏(セゾン投信株式会社 代表取締役社長)
林野宏氏(株式会社クレディセゾン代表取締役社長)

司会
前半に講演したお二人を除くお三方、自己紹介を。

伊藤(千葉商科大学)
千葉商科大学大学院教授の伊藤です。また、澤上さんに言われて「インベストライフ」という長期投資の雑誌の編集長をやっている。明日も700名が集まる長期投資イベントをやる。今年のテーマは、「お金と美しく付き合う方法」。ギラギラした投資からキラキラした投資へ。
早稲田大学で、子供のためのお金の教室というのもやっている。お金に始まりお金で終わるのではなく、人に始まりお金を学び人で終わる教育をしたい。

宮澤(セゾン投信)
セゾン投信の宮澤です。セゾン投信は昨年6月にできた会社。証券会社を通さないで、投信を作って販売する。現在、金融庁に申請中で秒読み段階。
カード会員の長期的な資産形成を。まとまったお金を持っている人だけでなく、毎月コツコツ積み立てるような、若い人や女性のパートナーになりたい。
ファンドオブファンズを計画している。性格の異なる二つの投信になる予定。さわかみファンド、バンガードのインデックスファンドを組み入れる。高品質でオリジナル。長期・分散・ローコストがコンセプト。
投信参入の目的は、現在の投信の問題が指摘されている。雑誌の特集にもなっている。投信に対する不満を解決するような投信を。売る側の論理でなくお客さんの立場になれるようにしたい。
金融庁認可後、HP等で詳しく報告したい。

林野(クレディセゾン)
前半の澤上さん、加藤さんのお話、とても面白かった。特に、バンガードは世界で一社も提携してくれなかったが(水瀬注:マネックスやトヨタアセットと提携しているような…?)、今回初めて一緒に作ってくれることになった。セゾンカードを持っていれば、資産を増やす機会が得られるように。
私は既存の投信に満足していない。コストが高い。できればノーロードでやっていきたい。



司会
自己紹介で、かなり確信に近い話になったが、今日は「長期投資」がテーマ。長期投資とは何か?What is 長期投資?

伊藤(千葉商科大学)
この2年、日本で売れているのは、分配金が出る投信が多い。高齢者はまだ預金の感覚が残っている。分配金は、目先の金に関心がいくのだろう。しかし、高齢者であっても、例えば60歳でも、1000万円を年率8%で複利運用すれば、10年で2000万円になる。複利が活かせる長期投資が、老後を支えるのではないか。
もうひとつ、資産には二つある。ひとつは金融資産、もうひとつは人的資産。こちらも重要。人間的にキャリアアップしないといけない。ワークライフバランスと言われているが、それにマネーを加えて、ワークライフマネーバランスを。何もしないと給料は下がっていくが、キャリアアップで給料を増やし、そのお金を投資へ回す。
子育てしながら、短期売買だと、ライフワークバランスが壊れてしまう。仕事中にケータイで短期売買も同様。マネーに時間とコストをかけないのが重要。投資は、生活者が生活を良くするのが目的で、増やすことが目的ではない。

澤上(さわかみ投信)
長期投資は楽でいい。ガツガツしない。10年、15年とずっと持っていること。短期売買のようによく知らない会社を売買して儲けるのはカッコ悪い。株価が暴落した時、企業がおかしくなったわけじゃない。応援したい会社、思いを込められるような会社を買っておけばいい。あとは何もしなくていい。5年、10年経って、気付いたら上がっていて良かったねでいいじゃん。らくらくだ。
投資と預金は違う。預金は丸投げ。銀行・ゆうちょに好きにやらせたら、無駄なことをするのに、ひとこと言うことができない(水瀬注:この辺うろ覚えです…)。投資は、選べるので、自分の意思や価値観、夢を表現できる。感情移入できる。自分と企業の二人三脚。リターンはあくまでその結果。
甘っちょろいと言う人がいるかもしれないが、10年後、どちらが生き残っているか。世の中は真面目で、優しい人が多い。そういう人たちが消費をするのだから、真面目な会社が伸びるに決まっている。

加藤(バンガード・インベストメンツ・ジャパン証券)
長期投資は、意外に日本ではまだやっている人があまりいない、特殊なものという考え方が根強い。もうひとつ、長期投資はリスクが高くて危ないという考え方がある。ところが、投資とは基本的に長期である。短期は投資とは違う。短期では儲けられないこともないがリスクが大きい。短くやれば間違えるリスクが増える。長くやれば、平均的に良い。
もちろん、お金は長期資金ばかりではないのはわかるが、一般的にとらわれ過ぎているのは、ニーズに合わせて、2年後用、5年後用、または来年用と、投資期間に合わせた投資をするという考え。間違ってはいないが、長くやったほうがリスクは減る。いろいろな人、ニーズがあって、人生のステージに合わせてやる投資というのは正しいが、全ての人に老後がある。長期投資は、全員に必要なもの。
投資(インベストメント)と投機(ディーリング・トレーディング)の区別がつかない人がいる。業界のかたでも区別がついていないかたがいる。「株はリスクがあって、長く持っているのは危なくて仕方がないから短期」などと言っているかたがいる。これは投資ではなく投機の考え方だ。投資と投機は、良し悪しではなく、全然違うものある。マスコミも区別がついていない。

宮澤(セゾン投信)
長期投資で思うのは、生き方そのものと関わっているということ。伊藤さんの「インベストライフ」を読んだが、テーマが、どう金を増やすかよりも、どう生きるかが大きいように思う。自分がどう生きて、どうお金を使うか。
生き方、ライフスタイル、環境、制度が変わってきている。女性の自立も進んでいる。
卑近な例で恐縮だが、年初に私の叔母がなくなった。叔母はしっかりした財産を持っていたので、周りの者は何も心配することなく世話をして、看取ることができた。叔母はよく理解していて、計画を立てて資産形成しながら人生を過ごしてきたのだろう。
投資は、老後になるまでの楽しみ方、生き方に沿ったやり方がいい。最初からまとまった財産を持っている人はあまりいない。コツコツ、道筋立ててやっていくのがいい。

林野(クレディセゾン)
21世紀はアジアの世紀になる。文明のポテンシャルはアジアから来るだろう。幸い、日本は良い場所に位置している。そして、第二次産業のノウハウは日本にある。放っておいても伸びていくはず。BRICsに続くアジアの小国たちも成長過程に入る。
日本は優位にある。きちっと舵取りさえすれば、もう一度成長プロセスに入ることができる。アジアの成長に後押しされる。
次は農産物が上がるだろう。水産物、鉱山資源が上がるだろう。30億のアジアが先進国になることで価格が上昇し、世界同時の景気上昇、株高になるだろう。
チャンスだ。今から投資をして売らなければ。キーワードは、長期・分散・国際。成長率が高いところに資産を配分する。バンガード、さわかみで。
まあ、それだけじゃ面白くない人もいよう。おれも。全部投信じゃなくてもいいのでは。ただし、個別銘柄も長期で。お楽しみも必要だ。実感がともなう会社、中国・インドで商売している会社など、いいのではないか。ただし、短期はダメ。

司会
皆さん、盛りだくさんの話をしてくれたが、ものすごく時間が経ってしまいました。もうちょっと、スコーンスコーンと手短にお願いします。
(会場笑い)

(次回に続く)
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Posted by水瀬ケンイチ