インデックス投資家は、知らないうちにコロナ治療薬有望候補薬メーカーも応援している

水瀬ケンイチ

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新型コロナウイルス感染症の影響による「コロナ・ショック」で、株式市場が大ダメージを受けています。

直近の高値から見ると、米国株は40%近く下落、日本株も30%近く下落しており、まさに「暴落相場」と言っていいと私も思います。しかしながら、不安を感じているインデックス投資家の皆さまにお伝えしたいことがあります。



それは、たまにでいいので、インデックス(指数)を構成する企業ひとつひとつに思いを馳せてみましょうということです。

TOPIX(東証株価指数)、MSCIコクサイ・インデックス、MSCIエマージング・マーケット・インデックスなどのインデックス(指数)だけ見ていると、無機質な単なるデータにしか見えないかもしれません。

一見すると無機質なインデックスですが、その向こうにはたくさんの企業、その経営者、その従業員たちが、一生懸命(なかにはサボっている人もいるかもしれませんが)、自分と家族のために働いているという事実です。

たとえば、私が投資しているTOPIXは、日本の企業約2100社によって構成されており、MSCIコクサイ・インデックスは、先進国の企業約1300社によって構成されており、MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、新興国の企業800社によって構成されています。

全世界株式インデックスのMSCI ACWIは、約2500社の企業によって構成されています。そのNo.1を占めるマイクロソフトだけでも、全世界で14万人を超える従業員が働いています。

いま、世界中の企業が新型コロナウイルス感染症の薬の開発や、既存の薬の効果を検証しています。先日、日本ではコロナ治療薬の有望候補薬として、レムデシビル、アビガン、カトレラ、オルベスコの4つがあると政府が公式発表しました。

薬のことはよく知りませんが、投資家として、上記4つの薬を開発している企業のことを調べると、以下のことがすぐにわかりました。

レムデシビル : ギリアド・サイエンシズ(NASDAQ上場)
アビガン : 富士フイルム富山化学(親会社富士フイルムHD 東証一部上場)
カトレラ : アッヴィ(NYSE上場)
オルベスコ : 帝人ファーマ(親会社帝人 東証一部上場)

コロナ治療薬「世界の救世主」探る臨床の最前線 | コロナショックの大波紋 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準より筆者作成)

国際分散投資しているインデックス投資家は、コロナ治療薬有望候補薬メーカーに、知らないうちに投資しています。上記は一例で、それ以外にもコロナ治療のために奮闘している企業はたくさんあります。毎月、積み立て投資をしているのであれば、毎月、彼らの背中を押して応援しているとも言えます。

世界中の投資のプロたちが悲観にくれて、投資資金を撤退し、株式を売りまくっています。なかには「世の中に役立つ、いい会社を応援する」などと調子のいいことを標榜しながら、その一方で怒涛の売りをあびせている機関投資家もいます。

そんな真っ最中にもかかわらず、頑張っている企業たちを私たち積み立てインデックス投資家は(微力ながら)買い支えているのです。意識していようといまいと。

たまにでいいのです。ごくたまにでいいので、インデックスを構成する企業ひとつひとつに思いを馳せてみてください。

世界中のスゴい企業の経営者とその従業員たちが、世界的課題に日夜挑戦しています。それを、素材や情報通信、電気ガス等インフラの企業がサポートしています。

もちろん、個々の企業を見れば、サボっている社員もいるでしょう。挑戦が期待通りの成果を出せずに失敗することもあるでしょう。運悪く倒産してしまう企業もあるでしょう。

しかしながら、それでしょぼくれている我々人類ではありません。

総体としてみれば、失敗は成功のもと。企業家は次こそ成功してやる、成功して大金持ちになってやると息巻いて再び立ち上がり、投資家はそれを資本の面から支え、そのなかから大成功を収めるスーパースター企業が成長してきました。そのくり返しが、我々人類の進歩の歴史だったのではありませんか。

インデックスはそれらの活動の集大成と言っても過言ではありません。インデックス投資でも、世界経済と無縁ではない。むしろ、世界のほとんどの出来事に関係を持っている!とさえいえます。

それを実感できれば、一見無機質なインデックス投資にも勇気が湧いてきます。短期的な株価暴落など「ドンと来い」です。

そう考えて、私は今までインデックス投資を継続してきたし、これからも継続していく所存です。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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Posted by水瀬ケンイチ