ハワード・マークス氏が「株はもう買い時、積み立てで」って、あれ?

水瀬ケンイチ

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米ウォール街のご意見番の一人ハワード・マークス氏が、「株はもう買い時、積み立てで」と提言していると日本経済新聞の記事にあります。

アメリカの重鎮が提言「株はもう買い時、積み立てで」

経営が危ぶまれる企業の社債で稼ぐ「ディストレスト債」投資の先駆者で、米ウォール街のご意見番の一人として言動が常に注目されてきたハワード・マークス氏。米資産運用大手オークツリー・キャピタル・マネジメント





記事の中で、米国株の相場は暴落により市場サイクルの下方で、投資の魅力度はかなり高まっているという見解を述べています。そして、ドルコスト平均法(定時定額の積み立て投資)で株を買うことをすすめています。

あれ?

私にとってハワード・マークス氏は、アクティブなバリュー投資家のイメージです。市場サイクルを見つつ個別株を売買するアクティブなイメージだったので、ドルコスト平均法をすすめるのはちょっと意外でした。

とはいえ、記事の中にどこにも「ファンド」や「投資信託」という言葉は出てきていませんので、個別株に積み立て投資すべしということなのかもしれません。

米国市場は1株から売買できるので、基本的に100株単位(なかには1株から買える銘柄もあります)の日本市場よりも、毎月定額に近い形で積み立てやすい面はあります。

株価にポジティブな見解なので、ここらへんでまとまった資金をつっこめばひと儲けできるかも……!!という気持ちが出てきてもおかしくありませんよね。

でも、いくらウォール街のご意見番が「株は買い時」と言っても、実際にここから株価が上がるかどうかは、なんの保証もない。むしろ、もっと暴落する二番底、三番底があってもそれほどおかしくない。

たった2週間前の当ブログ記事で、「本格的な下げ相場は1~2週間では終わらず、数か月~数十か月続いている」ことを、データで確認したではないか。(※逆に上げ相場も同様に続いているが)

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バンガード | 終わりのない弱気相場はないより)


ご意見番の見解はポジティブなものですが、将来の株価動向について、正確に予測できる人は誰もいないということを「意志の力」で思い起こしました。

ちょっと意地悪な読み方ですが、ドルコスト平均法で投資時期の分散をすすめているということは、裏を返せば、ご意見番も投資タイミングを明示するところまではできないということでもあります。

ここは、ウォール街のご意見番が、現在の相場状況をどのように見ているのかを、参考に知っておくくらいのスタンスがよいのではないかと思いました。

私は今までもこれからも、世界中に分散したインデックスファンドを積み立て投資していきます。



<ご参考>
上記日経記事に出てきた著書「市場サイクルを極める」(ハワード・マークス著)

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Posted by水瀬ケンイチ