【日本株式】低コストインデックスファンド徹底比較(20年3月末) eMAXIS Slimが高評価
水瀬ケンイチ

「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、日本株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2020年3月末で比較しました。
※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。
それではどうぞ。

日本株式クラスの対象インデックスは、「TOPIX」です。
3月の「コロナ・ショック」の影響で、軒並み1年リターンを落としています。ただ、リーマン・ショックの時と違い、日本株式クラスは米国を含む先進国株式クラス(次回記事で掲載予定)よりも、下落率がかなり小さかったです。これは少し意外に思う方が多いかもしれません。
そのなかでも、比較の結果、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」(運用会社:三菱UFJ国際投信)が、信託報酬等コスト面と1年リターンで、相対的に高いレベルで良い評価でした。
「eMAXIS Slim」シリーズは、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けると運用会社が表明しているインデックスファンドシリーズで、今のところ、日本株式クラスではライバルファンドの信託報酬引き下げに追随しています。
2019年7月より、ベンチマークのインデックスを「配当除く」から「配当込み」に変更するというウルトラC(該当記事)を敢行しました。このため、インデックスとの差異がプラス方向に大きくブレているように見えますが、次回の運用報告書では投資家が比較しやすく正常化すると思われます。
次点では、「ニッセイTOPIXインデックスファンド」(運用会社:ニッセイアセットマネジメント)と「Smart-i TOPIXインデックス」(運用会社:りそなアセットマネジメント)が、トップとほぼ同水準のコスト水準、かつ、インデックスとの差異が小さく相対的に良い評価です。
日本株式クラスは、信託報酬 年率0.14% に4本のファンドがひしめいていて接戦です。
ただ、信託報酬の引き下げ競争が最も激しい「先進国株式」クラスでは、信託報酬 年率0.1%を切る水準まで下がっていることを考えると、日本株式クラスは、もう一段の引き下げ余地があるのではないかと期待です。
他のアセットクラスも含め、当ブログの「低コストインデックスファンド徹底比較」カテゴリで、定期的に更新記事を書いておりますので、インデックスファンド選びの参考にしていただけたらと思います。
いろいろありますが結論。
日本株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2020年3月末で比較した結果、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が相対的に高評価でした。
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本ブログ記事は、私が執筆・監修した書籍のおすすめインデックスファンド情報のアップデート版という意味もあります。今後も定期的に継続していく所存ですので、末永くお付き合いいただけるとうれしいです。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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