バンガードは暴落相場で現金化を急がないほうが良いと言っています

水瀬ケンイチ

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いま私たちはコロナ・ショックの只中にいると思われますが、バンガードは「ポートフォリオを変更して現金化を急がないほうが良い」と言っています。



バンガード・インベストメンツ・ジャパン WEBサイト
2020/05/25 ポートフォリオを変更して現金化を急がないほうが良い理由

詳しくは上記コラムをご覧いただきたいのですが、内容を無理やりまとめると、以下の3点だと思います。

ポートフォリオを変更して現金化を急がないほうが良い理由
  1. 損失が「確定」してしまう
  2. 再び市場に参入するタイミングを決める必要がある
  3. 市場の最も良い時期を見逃すことで、投資目標の達成が難しくなる可能性がある

暴落時に現金化してしまうと、一時的に楽にはなるかもしれませんが、その後には数々の難関が待ち受けています。私なりの解釈で補足しながら見ていきたいと思います。

1の損失が確定してしまうということは、誰もが理解しやすいと思います。

「含み損」は売却しなければ、あくまでも含み損で、「現実の損」ではありません。半年後か1年後かわかりませんが、どうせいつか買い戻すのであれば、いま売却しなくてもよいだろうという考えです。

2の再び市場に参入するタイミングが難しいというのは、一度損切りしたことがある人なら、理解しやすいと思います。

損切りしたからには、ぜったい以前よりも安い価格で再購入したいと誰もが思うでしょう。買い時を、引きしぼっているうちに、株価はあっという間に上がってしまい、損切り価格の上に行ってしまった……という話は枚挙にいとまがありません。

ただ、コラムの「終値の最高値と最安値は、同じようなタイミングで発生することが多い」という記載は、少々意味がわかりません。終値はただひとつしかなく、同じようなタイミングも何もないからです。もしかしたら誤訳か、あるいは大きな下落率と大きな上昇率は連続して発生することが多い(リバウンド)と言いたかったのかもしれません。

3は、2にも関連していますが、市場のもっとも良い時期を見逃すおそろしさの話だと思います。

コラムでは、2000年から2019年までの20年間、株式に10万ドルを投資したら、2019年には32万ドルになっていたところ、パフォーマンスが最高だった25日間を逃していた場合、2019年には9万1000ドルで元本割れしていた、というデータが語られています。

おそろしや。。。

ちなみに、「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)では、過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと利益は半減してしまうというデータが語られています。このベストの5日のことを「稲妻が輝く瞬間」といっています。

長期投資のなかでも、一瞬ですよ、一瞬。逃さないようにしたいものです。

最後に、資産配分が崩れたらリバランスすることは重要だとして、「購入、保有、リバランスの繰り返し」とまとめています。

以上、暴落時の売却は、思った以上の難関が待ち受けており、かえって高く付く可能性がありますよというバンガードさんからのお話でした。

私も深く同意して、今まで同様、これからも積み立て投資を継続していきたいと思いました。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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Posted by水瀬ケンイチ