コロナだろうがなんだろうが、自分と家族の生活はなんとしても守りたい
水瀬ケンイチ
NHKのWEBサイトに「コロナでローンが返せない! 減免制度スタート」という解説記事が掲載されています。
「コロナでローンが返せない! 減免制度スタート」(くらし☆解説)
新型コロナウイルスの影響で、ローンが返せなくなった人について、自己破産とは別の方... #nhk_kaisetsu
様々な事情でローンを抱えていたところ、新型コロナウイルス感染症の影響で、リストラやボーナスカットの憂き目にあいローンが返せなくなってしまった人が、自己破産とは別の方法で、返済を免除、減額してもらえる制度がはじまったという情報です。
コロナ禍のように、個人からすると不可抗力な世界的危機のせいで、ローンが返せなくなってしまった人たちに、金融機関が救済措置を設けてくれるのはありがたいことです。救済制度をフル活用して、なんとか生活を立て直してほしいと思います。
一方で、そもそも現在の収入や雇用が続くことを大前提とした、カツカツの返済計画で借金をしてしまうことに対しては、利用者側ももう少し慎重であった方がよかったかもしれません。
個人的には、怪我や病気などの突発的な出費だけでなく、リストラや収入減にも、それなりに耐性がある強い家計にしたいとずっと考えてきました。
原則、借金はしません。収入の範囲内で暮らすようにしています。
金利が高いカードローンは、あってもいいですが私は使いません。クレジットカードのリボ払いも、あってもいいですが私は決して使いません(一括払いのみ)。
今までまとまった金額の借金をしたことがあるのは、地方勤務だった20代の頃に安い中古車を自動車ローンで買った時くらいでしょうか。それも10年乗りつぶして、以降は車は保有していません。都内勤務になり日常生活に車が不要になったからですが、もしまた地方勤務になって中古車を買う時は、今度は一括で買うつもりです。
住宅については、相方が賃貸派なので、今まで同様おそらく今後も、賃貸でいけるところまでいく可能性が高い。
どうしても借金をしなくてはいけない場合でも、月々の給与で返済できる範囲に借金額を抑え、会社や自分の業績によって金額が大きく変動するボーナスはあてにしないつもりです。
投資についても、不動産投資など借金によりレバレッジを効かせて高額な資産を購入し、資産から得られる収入と、借金の返済額の差額を当面のリターンとするようなモデルの投資は避けてきました。いくらローン金利が低くても、想定外の事情で返済が滞ったら、その投資プランは破綻してしまいますから。
月々の給与とボーナスの中から余剰金を捻出しながら少しずつ積み立てていき、時間をかけて大きな資産を作る方が、私には向いていると理解しています。
そんなこんなで会社員生活20うん年、おかげで家や車という資産は持っていません。そのかわり、有価証券(投資信託)という資産が積み上がり、しかも勝手に増えています(時には減ることもありますが)。なお、負債はゼロです。
近年、異常気象で巨大な台風や洪水などの大規模な自然災害が増えてきました。かつて日本が誇った終身雇用はとっくに崩れ去り、コロナ禍への対応で大規模な金融緩和が行われ、世界的に金融マーケットの不確実性は増しています。
想定外の危機への耐性という観点で、家計や投資手法を考えることの重要性も、以前より増してきたように感じます。家や車など流動性が低い資産はできるだけ持たず、流動性が高くいつでも換金できる投資信託で資産を作っておき、不測の事態に備える。
コロナ禍はまさに想定外の世界的危機ですが、私は自分と家族の生活はなんとしても守りたいと強く思います。
最後に、下記のブログ記事は、余命宣告を受けたコワモテの事業再生屋が、10代の若者へ遺したお金に関するメッセージについて書いたものです。特に、これから社会に出ようとしている若い方は、ぜひ読んでみてください。
余命宣告を受けたコワモテの事業再生屋が、10代の若者へ遺したメッセージ
今日は、あるフォロワーさんからのメッセージで教えていただいた、1冊の古い本をご紹介したいと思います。「お金で泣かない大人になれ!―本当は恐ろしいお金とのつきあい方」(田崎達磨著)です。...
※家計や投資についての考え方は、人それぞれ違って当然のものです。上記ブログ記事は、あくまでも私の個人的な見解であり、すべての人に当てはまるわけではないことをご了承ください。
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