【新興国株式】低コストインデックスファンド徹底比較(20年12月末) 超低コスト「雪だるま新興国株式」に異常値!?

水瀬ケンイチ

brazil-150403_640.png


「低コストインデックスファンド徹底比較」シリーズ記事として、新興国株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2020年12月末で比較しました。

※当シリーズ記事の説明書きとして、まずは『新シリーズ!「低コストインデックスファンド徹底比較」開始。まずは説明書き』をぜひご覧ください。

それではどうぞ。

photo20211112_emerging.png


新興国株式クラスの対象インデックスは、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」もしくは「FTSE エマージング・インデックス」です。中国、台湾、インド、ブラジルなどの新興国の株式に分散投資するインデックスです。

そのなかでも、「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」(運用会社:SBIアセットマネジメント)が、信託報酬 年0.176%(税込)、実質コスト 年0.381%(税込)で相対的に良い評価になりました。愛称「雪だるま新興国株式」です。

SBIアセットが公表している信託報酬 年 0.176% というのは税込表示で、比較のために税抜に割り戻すと年 0.160% となり、eMAXIS の年 0.170% を下回るクラス最安になります。

ただし、1年リターンが +6.03%で、比較対象の全ファンド中最低という異常事態になっています。

月次レポートなどを見ても特に運用に失敗したという情報はみつかりませんでした。ベンチマークが「FTSE エマージング・インデックス」連動のファンド(雪だるま、楽天など)と、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」連動ファンド(eMAXIS Slim、ニッセイ、iシェアーズなど)の違いはあるものの、全ファンドで最低というのはいかがなものか。

新興国株式インデックスファンドの高評価ファンドとしては、経過観察の「※」印付きという感じですね。

4316001_m_20210121_snow.png


次点は、「iシェアーズ 新興国株式インデックス・ファンド」(運用会社:三井住友トラスト・アセットマネジメント)で、1年リターンが +9.09%と高評価でした。

先進国株式クラスの「iシェアーズ 先進国株式インデックス」は、マザーファンドが5本のETFの合成により作られており、相対的に他のファンドよりリターンを落とす結果となっていましたが、新興国株式ではマザーファンドが IEMG 1本でシンプルに運用されていて高リターンとなっています。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」(運用会社:三菱UFJ国際投信)も、インデックスとの差異が -0.1% とほぼ±0%に近く高評価でした。

ちなみに、eMAXIS Slim シリーズは、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けると運用会社が表明しており、雪だるま新興国株式の運用コスト値下げに対抗して、2020年9月に信託報酬を追随値下げしています。

2020/09/02 「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」信託報酬引き下げ! - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

しかし、厳密には、ライバル他社のファンドの「税抜」信託報酬に追随する方針のようで、「税込」信託報酬で最安の雪だるま新興国株式を追い越せてはいません。

消費税がかからない海外ETFが投資先のライバル他社のファンドには追随しない(できない)という方針は、もしかしたら、eMAXISシリーズ唯一(?)の弱点かもしれません。

いろいろありますが結論。

新興国株式クラスの主要なインデックスファンドについて、2020年12月末で比較した結果、「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」(雪だるま新興国株式)が相対的に高評価でした。ただし、直近のリターンが低くなっており要経過観察。心配なら、次点の「iシェアーズ 新興国株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」が比較的高評価です。


半年前の暴落時のこんな記事がいまだに読まれてます。

株価乱高下のなか、バンガードさんから長期投資家に向けたナイスアシスト! 衝動的な売買にご注意あれ

今週は世界中で株価が乱高下しました。市場が急に大暴れしだしたので、びっくりした方々もいらっしゃると思います。なんでも、世界中で新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、NYダウが1987年の「ブラックマンデー(暗黒の月曜日)」以来の大暴落となるなど、5日続けて1000ドルを超えて乱高下したそうです。たいへんな大騒ぎの状況のなか、バンガード・インベストメンツ・ジャパンさんが、良い情報を発信されていました。資産の...


低コストインデックスファンド徹底比較のカテゴリです。主要なアセットクラスのインデックスファンド比較情報を、定期的に更新しています。




<ご参考1>
上記の高評価インデックスファンドは、以下のネット証券で購入できます。会社名をクリックで口座開設できます(無料)
楽天証券
SBI証券

<ご参考2>
本ブログ記事は、私が執筆・監修した書籍のおすすめインデックスファンド情報のアップデート版という意味もあります。今後も定期的に継続していく所存です。


※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いいたします。
関連記事


投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ