ネット証券大手3社の投信積立契約件数ランキングで「eMAXIS Slim」シリーズが無双
水瀬ケンイチ
モーニングスターによると、直近2021年1月のネット証券大手3社の投信積立契約件数ランキングで、「eMAXIS Slim」シリーズが1・2フィニッシュだったとのこと。
上記のランキング表を見ると、1位と2位だけでなく、4位と5位も「eMAXIS Slim」で、上位10位までの間に4本の「eMAXIS Slim」シリーズが入るという無双ぶりでした。「eMAXIS Neo 自動運転」も入れたら5本でした。
先月発表された「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」では、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が二連覇を達成しましたが、上位10位までに「eMAXIS Slim」シリーズが5本入っていました。
<ご参考>
2021/1/16 「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が二連覇 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
ネット証券大手3社の投信積立契約件数ランキングにおいても、だいたい同じような傾向があったようです。
「eMAXIS Slim」シリーズが投資家に支持されているのは、運用コスト水準が同カテゴリ最安値級のファンドが多いことに加えて、「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」と運用会社の三菱UFJ国際投信が公式に表明しているところでしょう。どれだけの強制力があるのかはわかりませんが、少なくとも、今までは強豪他社のファンドが信託報酬を引き下げると、必ず追随して引き下げてきました。その実績も買われているのだと思います。
一方、アクティブファンドの「ひふみプラス」もネット証券大手3社の投信積立契約件数ランキングの3位に堂々とランクインしています。昨年の2位からひとつランクを落としているらしいですが、立派なものだと思います。
信託報酬は年年0.980%(税抜)で、アクティブファンドのなかでは相対的に低コストな部類に入ると思います。モーニングスターの元記事によると、リターンの計測期間によって他のインデックスファンドに勝ったり負けたりしているようですが、頑張ってほしいと思います。
アクティブファンドを含め、相対的に低コストなファンドが上位にランクイン。ネット証券で積立投資する個人投資家たちに選ばれていました。投信積立契約件数ランキングは、きわめて妥当な結果になっていると思います。
選ばれたファンドの運用会社さんは、今後も継続的に選ばれるような低コストで高品質な運用をしていただきたいと思います。応援しています。
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