山崎元氏、証券業界の30年前(1991年)と今の違いについて率直(過ぎるくらい)に語る
水瀬ケンイチ
トウシルで山崎元氏が、証券業界の30年前(1991年)と今の違いについて、動画で語ってくれています。
[動画で解説]30年前(1991年)と今のちがい | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
●1991年は経済と証券業界の曲がり角●現在との比較は?
詳しくは上記記事の動画をご覧いただきたいのですが、無理やりざっくりまとめると、
- バブルの頃、日本の証券業界はコンプラ的に酷かったが、時価総額も大きく市場での地位は高かった
- 今はコンプラ的にまともになってきたものの、時価総額も市場での地位も低くなった
- 株式の手数料は自由化されて大きく下がった一方、投信の手数料は(インデックスファンドを除き)高くなった
- 心ある投資家から見て魅力がなくなっていくビジネスは長期的にはうまくいかなくなるだろう
株式と投信は違う路線をたどってきたこともわかります。証券業界は株式の手数料が下がり収益をあげづらくなった分を、投信の手数料で賄わなければならないビジネス構造を抱えています。良さげな新商品をどんどん作っては投資家から手数料を取ろうとしてくるので、セールストークやプロモーションをぼんやり受けていると、うっかり高コスト商品をつかまされてしまいかねません。
この20分ちょっとの率直(過ぎるくらい)な動画を見れば、投資家として「健全な猜疑心」を持てると思います。健全な猜疑心を持つということは、証券業界の方々を悪人と思えとかいっさい信じるなというわけでは決してありません。
証券会社はあくまでも営利目的のビジネスをやっており、かつ昔よりも収益をあげることが難しくなっている事情を私たち投資家が知り、良さげな商品をすすめられた時、ものすごく値上がりしている新商品・新サービスを見た時、ほんの少し立ち止まって、「どこかにリスクやコストが隠れているのではないか?」と考えてみるくらいのことだと私は思います。
特に若い投資家さんは「昔のことなんか知らないよ」と言わずに、ぜひ動画を見てみてください。
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