「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」21年2月分を実行、188回目の積み立て。株安と債券安も
水瀬ケンイチ
「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」の2021年2月分の積み立て投資を、2月26日に行ないました。 ブログで記録をはじめてから188回目の積み立てになります。
※「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」とは、積み立て投資の退屈対策のためにやっている投資法に付けたテキトーな名前です。詳しくはこちらを参照。
堅調だった日米の株価がストンと下がったため、今月はここで投資します。
【NQNニューヨーク=岩本貴子】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落し、前日比559ドル85セント(1.8%)安の3万1402ドル01セントで終えた。米長期金利が一時1.61%と昨年2月以来の水準に上昇し、金利が上がると相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)銘柄が売られた。投資家心理が悪化し、このところ上昇していた景気敏感株にも売りが広がった。ダウ平均の下げ幅は一
米長期金利の上昇への警戒感が市場に広がっている。26日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1202円安の2万8966円と急落した。下げ幅は2016年6月以来、4年8カ月ぶりの大きさ。前日の米市場で長期金利が急上昇し、米株相場が大幅下落したことで先行きの警戒感が高まった。日経平均急落のきっかけは米国の長期金利上昇だ。25日の米市場で、10年物国債利回りが一時1.61%と約1年ぶりの水準に急上昇
今月積み立てた商品は、この4本です。
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
・個人向け国債 変動10年
いつもと変わらない商品を、いつもと変わらない金額で購入しました。全世界への国際分散投資です。
今月はまあまあのところで投資できたのではないかと思います。といっても、本日は2月の最終営業日なので「結果的に」です。
上記の日経新聞記事では米国株下落の原因を「米長期金利が一時1.61%と昨年2月以来の水準に上昇し、金利が上がると相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)銘柄が売られた」と分析し、日本株下落の要因を「日経平均急落のきっかけは米国の長期金利上昇だ」と分析しています(それが正しいかどうかはわかりませんが)。
長期国債の金利が上がると、まず直接的に下がるのは債券価格です。債券は常に「金利が上がる=価格が下がる」という関係(その逆も然り)ですから、米国株式インデックスファンド・ETFだけでなく、米国債券インデックスファンド・ETFに投資する商品も軒並み下落しているようです。米国の投資家は一時的に、株安&債券安というダブルパンチをくらった状態になっているはず。
翻って、日本の長期国債。
もう長いことずーっとほぼ金利0%付近をさまよっており、金利が下がる(債券価格が上がる)余地がほとんどなく、金利が上がる(債券価格が下落する)方向だけに広大なスペースが広がっているように私には見えます。この1か月でじわりと金利が上がっていて、国内債券インデックスファンド・ETFはじわりと下落しています。
私は以前から国内債券クラスの投資商品はインデックスファンドの代わりに、金利変動によって元本価格が変動しないという鉄壁の特徴を持つ「個人向け国債」の変動10年に投資しています。利子は変動金利型で、将来の金利上昇にもある程度上がって追随できる上に、国による年0.05%の最低金利保証まで付いています。もちろん、為替リスクもありません。
「それなんてキャッシュ?」というツッコミは横に置いておいて、個人向け国債は金利上昇による債券価格下落がないので、上記のような株安&債券安というダブルパンチをくらうことがありません。おかげで今回の下げでも、債券クラスはノーダメージです。
私は保有資産全体の中での債券クラスには、株式クラスの大きなリスク(ボラティリティ)を緩和するクッションの役割を求めているので、ある程度リターンを犠牲にしても、保有資産全体のリスクがしっかり低くなるような商品を好んで買っています。
ペイオフ対象の1000万円以内であれば、金利が高いネット銀行の定期預金等でも、「今は」ほとんど同じ効果が得られるでしょう。いずれにしても、債券クラスは簡単なようで奥が深い、なかなかセオリーどおりにはいかない資産クラスだと思います。
めずらしく債券のことを書きましたが、私の保有資産の70%以上は株式です。株式と債券を組み合わせ、保有資産全体のリスクを自分のリスク許容度の範囲内におさめた上で、今後も世界中に分散した低コストなインデックスファンドなどを愚直に積み立てて、投資を続けていきたいと思います。
※言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします。
<ご参考> 直近の資産配分(年2回更新)
2020年12月末の資産配分(アセットアロケーション)と主な投資商品、今後の投資方針 - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
P.S
上記ブログ記事でも書きましたが、現状、インデックス投資のセオリーどおりに、国内債券クラスにインデックスファンドを使いづらい状況が続いています。代替金融商品は何にすべきかという悩ましい問いの答えについて、拙著「お金は寝かせて増やしなさい」P.107~110で詳述しています。ご興味があればご覧ください。
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