ドル建てファンドは円建てファンドより為替リスクが高い?

水瀬ケンイチ

楽天証券から、新たなドル建て海外ETFが出たという記事を書きました。(前回の記事参照)
これで、運用コストが格安の海外ETFだけを使って、日本を含むほぼ全世界へのインデックス投資ができるようになったわけです。
具体的には、楽天証券から既に出ている「iShares S&P500 Index Fund」(米国株式)と、今回出た「iShares MSCI EAFE Index Fund」(日本を含む米国以外の先進国株式)を、組み合わせることで、それが実現します。

両ETFとも、NYSE上場のドル建てETFになりますが、ここで、不安に思われるかたがたがいらっしゃるようです。

「全運用資産をドル建て海外ETFにしたら、為替リスクが増大して危険なのではないか…?」
「同じ全世界に投資するなら、日本籍の外国株式インデックスファンドである「ステート・ストリート外国株式インデックス」あたりに投資したほうが、100%円建てだから、100%ドル建ての海外ETFに投資するよりも、安心なのではないか…?」

というわけです。うーむ。
言われてみれば、そんな気もしないでもありません。

でも、それは多分「錯覚」だと思います。

なぜなら…



ドル建てでも、円建てでも、ファンドが外国資産を買う時には、現地通貨で買います。
例えば、米国株はドルで、ドイツ株はユーロで、日本株は円で買う、という具合です。
同じアセットアロケーションであれば、この時点では、ドル建てファンドも円建てファンドも、同じ通貨構成になっているはずです。
(例えば、米ドル50%・ユーロ35%・円15%など)

円建てファンドは、それら各通貨の資産(米ドル50%・ユーロ35%・円15%)を、普段から円転した価格で表示しています。
(ここが何となく安心なんでしょう)
ドル建てファンドは、それら各通貨の資産(米ドル50%・ユーロ35%・円15%)を、普段はドル転した価格で表示しています。
(ここが何となく心配なんでしょう)

しかし、そのドル建てファンドも、日本の投資家が売却する時には、それら各通貨の資産(米ドル50%・ユーロ35%・円15%)を、円転して引き出します。
そこにあるのは、単に表示方法の違い(普段から円転表示にしているか、売却時にまとめて円転表示にするか)だけで、両者は結局「同じ」ことになるはずです。

もちろん、外国資産への投資ですから、為替リスクはあります。
円高になると損をして、円安になると得をするってやつです。
しかし、為替リスクの「大小」は、ドル建てファンドでも、円建てファンドでも「同じ」ということになると思います。

少々ややこしいですが、そういうわけで、僕は、楽天証券のドル建て海外ETFだけで、資産運用するということに、あまり抵抗がないのであります。

考えてみれば、僕のメインファンドだった、マネックス証券の「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」も、「バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド」も、ドル建てファンドでしたから、昔から、運用資産の大半をドル建てファンドで保有していましたしね…(^^ゞ

P.S
本記事を書くにあたり、前記事のアルビレオさんのコメントを参考にさせていただきました。
ありがとうございました。

<ご参考>楽天証券の口座開設は以下からできます。(会社名をクリックしてください)
・楽天証券

関連記事
広告
投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ