ダウ平均は一転して下落基調にというグラフがぜんぜん下落基調に見えない件

水瀬ケンイチ

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日経電子版に「NYダウ、90年ぶり8週連続下落 景気冷え込みを警戒」という記事が掲載されています。

最近の米国株式市場の下落を受けて、その要因などを連銀総裁やエコノミストなどの専門家のコメントを交えて考察しています。資源高や賃金の上昇、供給制約など複合的な要因で生じている高インフレが早期に落ち着く兆しがみえないことなど、悲観的な分析が並べられています。

市場の短期的な値動きに応じて何をかしなければならない人たちは大変だなあと思いながら読んでいました。個人的には長期投資家なので、新聞の情報を投資判断の材料としてではなく、単なる情報として読んでいるだけというレベルです。直近の市場動向よりも、数十年後にどうなっているかの方がはるかに重要なので、あまり深刻に受け止めてはいません。

特に、以下の「コロナ後に急騰したダウ平均は一転して下落基調に」というタイトルのグラフが、私にはぜんぜん下落基調に見えません。切り取られたこの期間だけでも上昇基調に見えるし、せいぜい横ばいでは?


しかし、上記記事では下落基調だと評価しています。きっと上記新聞記事と私とでは「評価スパン」が違うのでしょう。どちらが正しいというものでもないと思います。

以前のブログ記事でも書いたことがありますが、あらためて整理してみます。

短期投資家は、評価スパンが短い。ごく短期的な勝負で勝ちを積み重ねることで、利益を出そうと動きます。勝ち負けがすぐに決まるルールの中で、投資成果を評価します。よく言えば「機敏」、悪く言えば「近視眼的」です。

一方、長期投資家は、評価スパンが長い。遠い将来(数十年後)に利益が出ているように動きます。勝負がつくのは数十年後なので、それまではプロセスに過ぎません。よく言えば「大局的」、悪く言えば「愚鈍」です。

こうして、評価スパンが違う投資家たちが、市場のある一局面に対して評価を下すと、上記グラフへの評価のような意見の食い違いが起こります。これは当然というか必然です。

したがって、私たち長期投資家は、短期的な市場の上昇・下落局面で一喜一憂する必要はないし、短期投資家や彼ら向けのメディアの大騒ぎに付き合う必要もありません。のんびり構えていればよいと思います。

今後も世界中に分散した低コストなインデックスファンドなどを愚直に積み立てて、投資を続けていきたいと考えています。


▼約10年前の過去記事です。長期投資と短期投資の評価スパンの違いについてご参考まで。

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