成人済み18歳はクレジットカードを作れる!ただし厳守すべき注意事項あり
水瀬ケンイチ

2022年4月1日から、成人済み18歳は国家資格やパスポート取得など、これまでになかった権利を得ています。それと同時に、責任も負うことになります。
成人済み18歳は国民年金に加入する? クレジットカードは自分で作れるの? | ファイナンシャルフィールド
2022年4月1日に「民法の一部を改正する法律」が施行され、約140年ぶりに成年年齢が満20歳から18歳に引き下げられました。 この法律によって、実際の生活にどんな影響があるのか、何が変わったのか、ご存じでしょうか。成年年齢引き下げによって18〜19歳の成年はこれまでなかった権利を得ることになりますが、責任も伴います。民法改正で変化したポイントを押さえておきましょう。 本記事では、民法改正による成年年齢引き下げについて解説します。 ※2022年4月現在の制度と連絡先を記載しています。
特に、クレジットカードを作れるようになったことに関しては、厳守すべき注意事項ありだと思います。
クレジットカードは基本的にショッピングの一括払い(百歩譲って2回払まで)のみに使用して、リボ払い等キャッシングには手を出さないことです。
一括払いと2回払いまでは金利がかかりませんが、それ以上は超・高い金利(年15%が相場!)がかかってきます。これは厳然たる「借金」だと認識しなくてはいけません。
違法ではありませんが、インデックス投資の標準的な期待リターンが年+5~6%(それを得るためには同時に標準偏差15~20%のリスクを負う)であることと比較すると、年15%という借金の利率がいかに高いかがわかると思います。
以前のブログ記事で取り上げたことがある、余命宣告を受けたコワモテの事業再生屋が10代の若者へ遺したメッセージが、気軽にお金を手にすることができる「消費者金融」「カードローン」「クレジットカードのリボ払い」をするな、でした。
余命宣告を受けたコワモテの事業再生屋が、10代の若者へ遺したメッセージ
今日は、あるフォロワーさんからのメッセージで教えていただいた、1冊の古い本をご紹介したいと思います。「お金で泣かない大人になれ!―本当は恐ろしいお金とのつきあい方」(田崎達磨著)です。...
上記ブログ記事でご紹介した本は残念ながら絶版となっていますので、ブログ記事では厚めに内容を取り上げています。成人済み18歳のかた、あるいはその親御さんにはぜひご覧いただきたい内容です。
たかだか一個人投資家にすぎないお前がなにをえらそうに新成人のクレジットカードなんかに口出しして、と思われるかもしれません。
それでも構いません。真面目でふつうの人がいとも簡単に「多重債務者」になってしまう特大の落とし穴がリボ払いを含むクレジットカードのキャッシングです。
最悪、インデックス投資のことなんか知らなくてもいいので、クレジットカードのリボ払いを含むキャッシングは避けるということだけは成人済み18歳のかたに知ってほしい。
今日はそれだけです。
※関連業界の方々からすれば「貸金業法の範囲内だ」等のご意見はあろうかと思いますが、違法・適法の問題ではなく、一消費者としての新成人に向けた切実な助言であることをご容赦いただきたく存じます。
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