「良い経済学 悪い経済学」(ポール・クルーグマン著)

水瀬ケンイチ

海外ETFが充実してきたこともあって、日本でも、低コストな国際分散インデックス投資がやりやすくなってきました。
でも、世界中に投資している割には、僕はあまりにも世界経済について知らなさ過ぎると感じています。そこで、経済学で有名な本を、あらためて読んでみようと思いました。
良い経済学 悪い経済学
日本経済新聞社
ポール クルーグマン(著)
発売日:2000-11-07
おすすめ度:4.5

とにかく、「国も企業のように、世界市場で勝つか負けるかの競争をしあっている」という意見の(当時の米国での)盛り上がりに、経済学的見地から、徹底的に反論しています。



正直に言うと、僕も「え?国も競争してるんじゃないの?」と思っていました。

しかし、この本によると、国どうしの自由貿易は、ゼロサムではなくプラスサムで、急成長している新興国(中国など)との貿易であっても、それは国内経済の成長を阻害しないとのこと。
要するに、その国の経済成長は、外国の要因ではなく、自国の生産性を向上させられるかどうかという、国内要因で決まるということだと理解しました。

僕たちが日々直面している、ビジネスの世界でいうと、ライバル企業の成長は、自社の衰退に直結します。だから、上司たちはシェアを守れ!奪え!と必死です。
国際経済を考える時にも、ついビジネスの延長線上で考えてしまいがちですが、そもそも、それが間違いだったようです。

僕も、外国株式クラスの投資商品を検討する中で、つい「どの国に国際競争力があるか?」なんて言葉を使ってしまいそうでしたが、気をつけたいと思いました。

P.S
余談ですが、表紙のデザインが、経済本にしてはえらくカッコいい。
関連記事
広告
Posted by水瀬ケンイチ