「思考停止」から抜け出したい!(その3) 必要に迫られた人たちのやり方

前回の記事、「思考停止」から抜け出したい!(その1)(その2)の続きです。

ひとことで、「インデックス投資以外のファイナンス」と言っても、いろいろありますが、どの辺から手をつけたのか?

インデックス投資の根幹をなす、現代ポートフォリオ理論は、最も効率的なポートフォリオは市場の縮小コピーであると教えています。つまり、世界中のインデックスファンドを買え、ということです。

そうすると、いくら個別企業を研究しても無駄、ということになります。
だから、小難しいファイナンスの本の冒頭で、「企業価値とは何か?」なんて出てくると、僕のようなインデックス投資家は、反射的に、「あ、無駄。インデックスファンドでも買って寝ようっと…」で終わってしまいがちです。

でも、個人投資家としてやっていく分には、それでいいんじゃないかと個人的には思っていました。
少々不謹慎ではあるものの、僕たち個人投資家は、学者ではありませんから、企業価値を数式的にどう説明するかなんてことより、いかに楽ちんに儲けられるかどうかの方がよっぽど重要、というわけです。

ただ、一方で、世の中には、どうしても企業価値の算定をしなければいけないという局面も、あることはあるんだろうなぁと気にはなっていました。

例えば、ビジネスの世界です。
先進的技術の確保や、ライバル社の取り込みなど、ビジネス上の必要性から、ある企業を買収したいという局面はあると思います。
経営者が、「よし、あの企業を買収しろ!」という時に、社員として、「社長~、株価はランダムです。インデックスファンドにしておきましょう」なんて言う奴はいないと思います。

なんらかの方法で、対象企業に値付けをして、適正株価を算出し、買収できるかどうかを検討しなければいけません。自社にとって、ビジネス上の必要性があるのですから。
そういう「必要に迫られた」人たちの、適正株価の算定方法とは、いったいどういうもんだろう??

また、折しも、一昨日の2007年5月1日から、「企業の三角合併」が解禁になりました。
今後は、日本でもM&Aが活発化するのではないかという報道が、盛んになされています。
自分の会社も、いつM&Aの対象になるかわかりません。
いちおうビジネスの世界で生きる、いちサラリーマンとしては、「株価はランダムだ」とうそぶいてばかりもいられないかもしれません。

そんな、ビジネス的観点から、企業価値評価の方法について、少しは知っておきたいと思いました。

(次回に続く)

P.S
角山さんのホームページ「パーシャル・オーナー」のショートコラム「隣の芝生は青い(2007年5月1日)」で、水瀬の記事を紹介していただきました。ありがとうございます。
隣の芝生は青い…同感です。まあ、実際に隣の投資法をやるかどうかは別にして、いろいろな方々との「共通言語」が身につくということは、とてもよいことではないかと思って勉強しております(^^ゞ
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コメント

はじめまして

はじめまして。
セゾン・バンガードGBFを使って世界インデックス投資を始めました。
インデックス投資は個別株と違って楽ちんですね。
小難しいことは学者の先生方に任せて、のんびり行きたいですね。

インデックス投資はアクティブ投資を上回るという統計データがある。
バリュー投資はインデックス投資を上回るという統計データがある。

インデックス投資とバリュー投資共に、長期の統計データにより有効性が証明されている投資法です。

ですから、インデックス投資家がバリュー投資に興味を持つ、バリュー投資家がインデックス投資に興味を持つ、これは自然なことだと思います。

うーん、飛びすぎてます(^^)

お久しぶりです。

>「社長~、株価はランダムです。インデックスファンドにしておきま
>しょう」なんて言う奴はいないと思います。

効率市場論者なら、「今の価格は全ての情報を織り込んだ価格です。安くも高くもありません。その根拠は~~~~」じゃないですか?

社員としての正解は安く買収したとしても買収先の社員のモチベーションが低下するなど、成功するかどうか分からないんですから「軽々に発言しない」が正解かと思います。(^^)

それでも「どーしてもヤレ」といわれたら「利益の3割はいただけますか?」ですね。私なら。

アクティブインデックス

私は、優待+配当でスクリーニングをかけて、
その中からバリュー度の高い良質な銘柄だけをバイアンドホールドする
戦略を採ってきました。(バリューの基準は相当適当ですが)
ここまでを自分流でやってきて、
ある日バフェットの投資法とか、効率的市場仮説と出会い、
自分の方法ってインデックスとバリューの良いトコ取りじゃん(勝手な解釈)
と思いこんでいます。

・30銘柄を超えて分散されたポートフォリオはインデックスに強く追随する。
・ただしバリューな銘柄で構成されているので、
 長期的にはインデックスに少しだけ勝てる(はず)
・買いっぱなしなので買う一瞬だけ知恵を絞ればよい。
 後は重大事件が起こるまで放置。ストップ安/高の1回くらいは無視。
・分散度が高いため選択ミスやトラブルの影響はきわめて小さい
・優待が届くため、インデックス投資の退屈さを緩和できる。

あとの課題は国際的に分散することだけ。
すると楽天証券がIVVやEFAを販売するというニュースが。
これ幸いと楽天証券に口座を開き、国際市場の暴落を虎視眈々と待っております。
タイミングを検討するのは効率的市場仮説に反しますが、
米国株を買う手数料を考えると、1回の購入がどうしても高額になってしまうので。


企業買収

企業買収は2つあると思います。
1つ目は、買収そのものを儲けの手段とすること。リサイクル業者さんなどが参考になると思います。転売先への価格から自分の利益を引いたものが買収価格となる。
2つ目は、買収後自分のものとして活用すること。この場合は既存の事業とのシナジー効果やライバル企業に渡さない意味での防衛。プレミアが付加される分、適正価格は高くなる傾向にある。
「だから適正価格はどう算出するのだ?」と聞かれそうですが汗)、「この会社にならここまで出せる」と言う気持ちの部分が最後に左右してくるのではないでしょうか?(もちろん適正価格の算出に当たってはROAや売上高成長率、PERやPBRなど財務面の分析が入るのは当然ですが)
気持ちの部分が入るからこそ、企業価値を見誤る要因になり、それがランダムウォーカーに通じるところなんでしょうけどね。と、強引かつ脈絡の無い文章でごめんなさい。

異なる投資法を無視せず、相互に共感しあうことは大事だと思います。バリュー投資もバフェット氏のように成功者がいるのは事実ですから、インデックス投資の理論で簡単に「ダメ」と決め付けることは出来ないでしょう。

ただ、私が思うインデックス投資をする最大の理由は、上でうんぼぼさんが述べられたり、「\SPA!」春号で内藤さんが述べられたように、ひとえに「楽で失敗しにくい」ということに尽きると思います。これは最大の利点ですが、裏返せば「詰まらない」ことになります。

そう考えると、企業の研究に時間をかけたい人には、バリュー投資は様々な意味で、有効に働く可能性が高くなるかもしれません。

私の場合、まだ投資以外にも時間をかけたいことがいろいろあるため、当面は「楽で失敗しにくい」インデックス投資でいこうと考えました。

投資指標つかって勤めている会社分析すると楽しいですよ。
非上場企業でも理論株価は出ますし。
で、「ををー」とか言ったり、世間様とのギャップを楽しんだりw

インデックス投資もバリュー投資もいいとこあるよね

インデックス投資もバリュー投資も、
「資産価値が上がるのを信じてストロングホールドする」という点では似ているので、AKIさんの言うとおり、
>インデックス投資家がバリュー投資に興味を持つ、バリュー投資家がインデックス投資に興味を持つ、これは自然なことだと思います。
は真実なのでしょうね。

私は先日までバリュー投資家のつもりでいましたが、
気楽なインデックス投資家へ転身しようかな、と最近考えています。

私の投資法はまさに、r5さんがアクティブインデックスと呼ぶ方法でした。
バリューだと思われる銘柄を探してはポートフォリオに組み込むこと5年、
買うことはあっても、絶対売らないと心に決め、
ミニ株でコツコツと買い増しし、今では37銘柄まで増えました。
(正確に言うと、日本コーリン(倒産)・キリンビバレッジ(TOB)・
 明光商会(MBO)を上場廃止時に売ってますが…)

では成績はどうなんだろうと気になり、TOPIXと自前ポートフォリオの比較を先日してみました。
過去約1年分(06年1月~07年2月23日)の騰落率で比較したところ、
TOPIX=0.746%up/月,自前ポートフォリオ=0.734%up/月でした。
ほとんど同じだった(厳密に言うと少し負けている)という結果にびっくりしました。
あんなに時間をかけて構築したポートフォリオなのに、市場平均とほぼ同じ。
どうやら、私にはバリュー投資家として特別な才能はないようだと遅まきながら気付かされました。

でもバリュー投資を志向していたからこそ、
企業研究をしたり・決算書の読み方を勉強したりしたわけで、
いろいろな知識が増えたことは良かったなと思っています。
新聞の経済面を面白いと思うようになりました。
大学時代の私からは想像できない進歩です。

>うんぼぼさんへ

はじめまして、うんぼぼさん。
楽ちん投資であれば、インデックス投資がナンバーワンですね。
でも、退屈なので、たまには個別株投資の勉強も悪くないです。

>AKIさんへ

そうですね(^^)
ちょっと気になるのは、バリュー投資家の全員が、インデックス投資を超える統計データ(バリューインデックスですよね?)と同じパフォーマンスが出せるかどうかです。
個々人の実力も、投資銘柄も違うでしょうから。

>nicolloさんへ

さすが!
そう言ったほうがインデックス投資家らしいです。

>r5さんへ

そ、それは、普通のアクティブ投資であってインデックスではないのでは…(^^;;
でも、とても理にかなった、理想的な戦略だと思います。

日本株式クラスは個別株投資にして、外国株式クラスはインデックス投資にするかたも、けっこういらっしゃるようです。
海外ETFの、EFAには日本株が25%程度含まれてますので、アセットアロケーションにはご注意ください。

>ゆうちゃんパパさんへ

なるほど。
買収目的によって、適正価格にプレミアムがつくというわけですね。
後述の「MBAバリュエーション」には、買収の種類について、こう書いてありました。

(1)単なる権力欲・支配欲
(2)競合を飲み込む -水平統合
(3)取引先を抱え込む -垂直統合
(4)時間を買う -新規事業展開

やはり、それぞれにプレミアムが正当化されるそうです。
いろいろな考え方がありますね(^^)

>新幹線さんへ

なにごとも、決め付けはよくないです。
実際、個別企業価値評価からも、学べることが盛りだくさんありました。

ところで、バフェット氏の投資法はバリュー投資とはあんまり言わないような…?
グレアム師匠のバリュー投資から脱却するのが大変だったと本人も言っているようですし。

>MAT.Nさんへ

ありがとうございます。
ぜひ、やってみたいと思います!

>たぬちゅんさんへ

インデックス投資も、バリュー投資も、どっちもアリだと思いますが、投資家の目指すライフスタイルの違いが、大いに関係しているような気がします。

投資成果を冷静に分析されての、インデックス投資への転向、賢明なご判断だと思います。
パフォーマンス以上の果実、「自由な時間」をご満喫ください!(^^)

橘玲氏の「臆病者のための株入門」によれば、バフェット氏の投資法は「フォーカス投資」と当人が自ら名づけた、となっていますね。確かに、単なる割安株を狙うものではない(本質的な価値を割り出し、それより市場評価が割安なものに集中・長期投資する)と感じました。ご指摘有難うございます。

私も個別株投資の本では、ピーター・リンチ氏の「株で勝つ」など、いろいろ学ばせていただいたことがありました。水瀬さんが上げられたファイナンス理論の本も、時間があれば目を通したいと思います。

activeとindex、きっと後者が「長期的」には勝るでしょう。
ただ、そのスパンが重要です。人生は何分短いものでしょうから。
何を「長期」と考えるのか、そのあたりで立場が異なるのでしょうね。


>allanさんへ

うーむ。
アクティブ投資のほうが短いスパンで儲けられるということもないのでは?

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