疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その3) 株式は昔から儲かるものだった

水瀬ケンイチ

前回の記事、
疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その1) 何もしていないのに儲かるのはなぜ?」
疲れたリーマンが考える株式本来の性質(その2) 株式は永遠に自ら成長しようとする
の続きです。

「株式は永遠に自ら成長しようとするものである」ということを書いてきましたが、ちょっとピンと来ないというか、信じられないというかたもいらっしゃると思います。
そこで、雲をつかむような「定性的」な話だけでなく、「定量的」なデータも見てみたいと思います。

株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド」(ジェレミー・シーゲル著)という本に、過去200年間(!!)という長期間にわたる、米国の各資産クラスの実質トータルリターン(インフレ調整後のリターン)が出ています。

各資産クラスの実質トータルリターン(インフレ調整後のリターン)
(同書より引用。クリックで拡大します)
※デジカメ写真でごめんなさい。スキャナー無いんです(^^ゞ

各資産とも1802年を1$とすると、200年後の2001年には、
・米ドル 1$→0.07$
・金 1$→0.98$
・短期国債 1$→304$
・長期国債 1$→952$
・株式 1$→599,605$
になっています。

株式は、200年で、実に約59万倍にまでなっています。
しかも、インフレ調整後のデータです。
過去のデータで見ると、昔から、株式が圧倒的に有利な資産であったことが、はっきりと分かります。
ちなみに、1$を割ってしまった資産クラスは、インフレに負けてしまったんですね。
米ドルはボロボロ、金はギリギリといったところでしょうか。



「でも、米国だけのデータでしょ?」という疑り深いあなた。
同期間における、米国、英国、ドイツ、日本の株式実質利回りと債券の利回りの比較グラフをどうぞ。

各国の株式実質利回りと債券の利回りの比較
(同書より引用。クリックで拡大します)

日本だけ、若干ズレているような気がしないでもありませんが、株式については、各国とも似たような上昇傾向なのではないかと思います。

株式というのは、昔から儲かるものだったのですね。

しかしながら、よく言われるように、過去の実績がそうであったからといって、将来もそうであり続ける保証はありません。
(まあ、将来のことが分からないのは、なにも株価に限った話ではないので、当然といえば当然です。1週間後の天気、1ヵ月後の為替、1年後の政局、10年後の自分の姿…どれひとつ取っても、正確には誰にも分からないのですから)

また、そんなに儲かるはずの株式ですが、「株で儲かった」という話よりも、「株で大損した」という話のほうがよく聞くような気がするのは何故でしょう。

ここまで、株式のメリットばかり書いてきましたが、次回は、株式のデメリットについても書いてみたいと思います。

(次回に続く)
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Posted by水瀬ケンイチ