日興、マネックス株の売却検討・相乗効果薄いと判断 (その1)

水瀬ケンイチ

日興コーディアルグループが、マネックス証券株の売却の検討を始めたと報道されています。

【NIKKEI NET 2007/07/05より引用】
日興、マネックス株の売却検討・相乗効果薄いと判断
 日興コーディアルグループは、傘下のネット専業証券大手、マネックス・ビーンズ・ホールディングスの株式を売却する方向で検討を始めた。日興は独自のネット取引部門を持つため、マネックス株を保有し続けても相乗効果が薄いとの判断に傾きつつある。今後、マネックスと売却先などを協議する見通しだ。

 日興はマネックスの発行済み株式の26.3%を保有する筆頭株主。時価にすると、4日終値ベースで600億円程度となる。売却時期や売却先などについて日興幹部は「ネット証券の将来性を見極めてから売却の是非を判断したい」と言っている。(07:00)
【引用終わり】

マネックス証券利用者の立場から見ると、日興CG傘下であることのメリットは、あまりないように感じます。むしろ、マネックス証券のサービス戦略が、日興コーディアル証券の戦略と「競合」しているのではないかと感じていました。



例えば、投資信託や株の手数料は、概ね日興コーディアル証券は高く、マネックス証券は安くなっています。
僕も毎月買っている日本株式インデックスファンド「インデックスファンドTSP」は、マネックス証券で買えば販売手数料なしですが、日興コーディアル証券で買うと販売手数料が2.1%もかかります。

また、個人投資家にとって大手証券の存在意義は、「外国債券」にあると僕は考えていました。
外国債券における、豊富な通貨・償還期間のラインナップと、外貨でのやりとりの使い勝手は、大手証券に一日の長がありました。
(参考記事)
2006/02/24 大手証券の存在価値
しかしこれも、マネックスでも外国債券の取り扱いが始まり、最近は、米国ゼロクーポン債の取り扱いや外貨での利息受け取り開始等、取り扱い内容も充実してきています。
(参考記事)
2006/11/12 マネックス証券、外貨建て債券の償還金等による外貨MMFの自動買付け開始

サービス面で見ると、日興CGはあまり役に立っていないどころか、マネックスの足を引っぱりそうな気すらします。
ただ、財務面で見ると、ちょっと話は違ってきそうです。

(次回に続く)


<ご参考>今回取り上げたネット証券会社は以下から口座開設できます。
(会社名をクリックしてください)
・マネックス証券
関連記事


投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。また、当ブログ内容の無断転載を禁じます。

Posted by水瀬ケンイチ