日興、マネックス株の売却検討・相乗効果薄いと判断 (その2)

水瀬ケンイチ

前回の記事、「日興、マネックス株の売却検討・相乗効果薄いと判断 (その1)」の続きです。

マネックス証券の2007年3月期決算説明資料によると、営業収益は約332億円で前年同期比▲15.2%、当期純利益は約95億円で前年同期比▲30%と、業績は悪化しています。

収益の内訳を見ると、66%を株式委託手数料に頼っており、業績はまだまだ株式市況次第というところなのかもしれません。(将来的にはこれを50%に下げていきたいとのこと)
こういう不安定な経営環境の中、大手証券日興CGが、大株主(保有比率26.3%)にドーンといるのといないのとでは、経営の安定度が違うと思います。

参考までに、記事によると、他のネット証券各社の大株主は以下のとおりです。(カッコ内は保有比率)
SBIイー・トレード証券 SBIホールディングス(52.4%)
楽天証券 楽天(100%)
カブドットコム証券 三菱UFJフィナンシャル・グループ(40.4%)

もっとも、その大株主が、上場廃止スレスレで外資傘下に吸収されてしまった現状では、安定度が違うと言えるかどうか微妙ですが…。
まあそうは言っても、持ち株比率で26.3%を占めていた大株主が抜けるということになれば、経営も少なからず影響を受けると思います。

ではどうすればいいか、勝手に考えてみました。


マネックス証券株の引き受け先がどこになるのか分かりませんが、他の大手証券やメガバンクに買われるよりは、個人投資家に買ってもらうというのはどうでしょう。

個人投資家に所有され、個人投資家のために経営を行なうネット証券会社。
いいじゃないですか!
それでこそ、マネックスの企業理念、「個人のための真の金融インフラを構築し、個人が必要とする最良の金融サービスを提供することにより、社会に貢献する企業であり続けたいと考えています。」の実現に向けたベストな体制のような気がします。

課題は、マネックス株市場放出による株価下落の影響を、どう抑えるかということでしょうか。
元々、マネックスを応援していた、既存の個人株主が損をしてしまっては、本末転倒です。
この辺は全然詳しくないのですが、立会外分売を活用してはいかがでしょうか。
さすがに、全てを立会外分売で売るのが難しいのであれば、既存大株主のソニーと松本大氏で、ある程度引き受けてもらい、残りを個人投資家に売るという手もあります。
(ご参考)立会外分売とは

ここのところ、「最近のマネックスは、楽天やイートレに比べて動きが遅い」という意見を、投資ブログなどでよく見かけるようになりました。
マネックスにとって、この大株主交代は、ピンチではなく一発逆転のチャンスかもしれません。
いずれにしても、マネックス証券には個人投資家に支持されるよう、今まで以上に頑張ってほしいと思います。

(おわり)

P.S
あくまで、いち素人個人投資家の考え方なので、間違い・極論等いろいろあろうかと思います。
ビールでも飲みながら、一笑に付していただければと思います。



<ご参考>今回取り上げたネット証券会社は以下から口座開設できます。
(会社名をクリックしてください)
・マネックス証券

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Posted by水瀬ケンイチ