海外の上場投資信託、東証に上場方針 年度内にも
【asahi.com 2007/07/16より引用】
海外の上場投資信託、東証に上場方針 年度内にも
2007年07月16日06時10分
東京証券取引所は今年度中に、海外の上場投資信託(ETF)を上場させる方針を固めた。ETFは日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)のような株価指数の値動きに連動するように作られた投資信託。取引可能な投資商品を海外商品に広げることで東証の取引に参加する投資家を増やす狙いがある。
年内にも海外ETFが上場できるように新規則を作る。金融庁の認可を得たうえで、まずは数本の海外のETFを上場させる方向。東証は提携先のニューヨーク、ロンドン両証券取引所との間でETFの共同開発や相互上場を検討中で、ETFの品ぞろえを増やしていく方針だ。
ETFは株価指数に連動するため値動きがわかりやすく、従来の投信に比べて手数料が安い、といった利点がある。国内では株式市場活性化を狙って01年7月から上場が始まり、株式と同様に売買できるようになった。
ただ、東証の上場本数は現在11本にとどまる。07年5月時点でETFに投資されている資産総額は約3兆円。それに比べ、欧米のETF取引はもっと盛んだ。米大手証券のモルガン・スタンレーの調べでは、07年3月末の米国のETFの資産総額は4283億ドル(約52兆円)、上場本数は428本、欧州はそれぞれ986億ドル(約12兆円)、299本に達している。
大和総研の藤井佑二・ストラテジストは「米国では資産形成の一環として個人投資家が売買し、ETF市場が拡大した」と話す。東証が海外のETFを上場すれば、「海外投資に興味を持つ個人投資家が売買するはず」(ネット証券)との期待が証券業界にもある。
【引用終わり】
これが事実なら、個人投資家にとってとても良い話です。
1年前に僕が勝手に予測した、海外ETFの5つの提供パターンのうち、パターン1に該当します。
(参考記事)
2006/06/19 海外ETFの提供パターンを勝手に予測
もしこれが実現すれば、個人投資家にとって最もいい形で、海外ETFが購入できるようになると思います。
この「方針を固めた」という表現は、まだ東証の正式発表ではなく、新聞記者による憶測記事であることを示していると思われるからです(ある程度の裏は取っているのでしょうが)。
あまり過度に期待しないで、東証の正式発表を待ちたいと思います。
P.S
余談ですが、1年前の記事をあらためてみてみると、「パターン2」の予測は、もう完全に実現していますね。
個人投資家のインデックス投資環境は、少しずつ前進しているようです。
良きかな、良きかな(^^)
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海外ETFの提供形態も、いろいろと増えてくれればそれ同士で競合が生じ、購入手数料など様々な分野で値下げなどの動きが出て来るかも知れませんね。日本株の手数料のようになれば、これ以上値下げが出来ないところまで来ているのですから、メリットはきわめて大きいでしょう(管理手数料とかが取られて、実質的な信託報酬は割高になるかもしれませんけれど)。
しかしパターン2が、水瀬さんが発言なされてから楽天にて数ヶ月で実現したのを見たときには、本当にたまげました。振り返って見ると、この1年の動きが本当に大きいものであったことが分かります(投信SC、セゾンなども含めて)。